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OSGグループ、佐賀に新工場竣工

エンドミルなどの合金、月産40万本へ

nhm 切削工具大手オーエスジーのグループ企業で総合超硬メーカーの日本ハードメタル(小野克比古社長)が、佐賀県武雄市に「九州北方工場」(敷地約2万4000、建屋6600平方m)を新設、9月下旬から稼動した。10月11日には小松政・武雄市長や佐賀県会議員、オーエスジー役員らが参加し、竣工式を行った。
 日本ハードメタルは、新設した九州北方工場から約5㌔の距離にかねてから工場(九州橘工場)を保有。超硬工具(エンドミル、タップ、ドリル等)の原材料となる合金を「焼き(前工程)」、「切断・研磨加工(後工程)」してOSG主体に納入していた。増設を繰り返したが生産が追いつかず、新工場建設を決めていた。
 新工場完成により、前工程を九州橘工場、後工程を新設の九州北方工場で行う体制に変え、生産能力を早々に従来の1.5倍、月産40万本まで高める。OSGの石川則男社長は「2020年に連結売上1500億円を目指す経営計画を立てているが、実現には優れた超硬合金の生産能力増が欠かせなかった」と話した。

■バルーン飛行
 竣工式では、式に先駆け、バルーン(熱気球)を15m高さまで係留飛行するアトラクションを実施し、参加者を沸かせた。佐賀県は熱気球の国際競技大会を毎年実施しており、今では空に上るバルーンが風物詩ともなっている。希望者が次々、乗船した。高い所は苦手としたOSG石川社長も背中を押されるようにして乗船、笑顔で手を振っていた。
 工場見学も行い、竣工式参加者は、焼きあがった合金を外周、センター、端面、最終磨きの順に専用機でなどで研削する工程を見て回った。高精度が要求され、難易度の高いセンター研削をいかに効率よく進めているかなどで詳しい説明があった。
 新工場内の設備は、九州橘工場から後工程用を移管しただけでなく、ロボット投資と追加設備購入に6億円ほどを投じ充実させており、「3交代制で24時間稼動しているが、自動化により祝日稼動なども進めたい」(三ツ矢宗央工場長)としていた。

(写真=竣工した「九州北方工場」(バルーンより日本物流新聞記者撮影)