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小林産業、「プラッターバロモア」

メーカー名商品名
小林産業プラッターバロモア

草刈は「押して刈る」時代に

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 草刈り機市場で、「手押し式」という新たな商品ジャンルが急成長している。先鞭をつけたのは、「プラッターバロモア」(製造元:小林産業、販売元:山善)。大きな一輪タイヤを備えた手押し式エンジン草刈機で、先端のプラッター(ディスク状の円盤)を地面に置き、滑らせながら作業するので腰への負担や疲労を大幅に軽減できる。
 試しに使ってみると、太い茎の雑草もスイスイ刈り取れ、まるで掃除機を使っているかのような手軽さだ。小林産業の小林正範社長は「持ち上げて刃先を振りながら刈り取る従来式の場合は十分も作業すれば疲労困憊、労働後のビールすら受け付けませんが、プラッターバロモアは長時間使っても疲れにくい」という。説明をうけている間、ものの十数分で休耕田に生い茂った雑草が綺麗に刈り取れてしまった。
 農家を中心に口コミで使い勝手の良さが広がり、発売から2年目の今年は前年比4倍となる4000台の出荷を見込む。ホームセンターからの引き合いも強く、「来年は8000台の出荷を計画している」(小林産業・小林社長)と、大ヒット商品に育ちそうだ。売価は5万円。
 チップや石の飛散の危険がないナイロンコードを採用したのもポイント。しかも、従来のナイロンコード式草刈機はコード全体に負荷がかかってしまうが、プラッターバロモアの場合は特殊強化プラスチック製の円盤「プラッター」の先から出た、ナイロンコードの先端部分のみで効率よく刈り取る。背の高い雑草が絡まりにくく、エンジンにかかる負荷も抑えられるので排気量23mlの小型エンジンでもパワフルに刈り取れるというわけだ。ハンドルは高さ調整と折畳みができ、重量は8キロ。持ち運びやすく、軽トラやトランクに積み込みやすい。
 来年2月にはプラッターを採用した斜面の草刈に最適の新商品「ウォークモア」も発売予定だ。小林社長は「斜面の草刈は特に力とコツが要り、死傷事故が起きやすい。後継者不足で農業の法人化が進む中、草刈をしたことがない若手社員や高齢者でも使いやすい草刈機が求められている」と言う。