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静岡鐵工所、JIMTOF内覧会でコンセプト機

「多品種少量」切り口に、提案広げる

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 静岡鐵工所(野賀美作社長)は10月18日、静岡市内の本社工場でJIMTOF内覧会を開催し、大型エンドミルやスクリュー軸などに溝加工を行う工具フライス盤をはじめ、ベッド式・フルオープンで大型ワークを機械テーブルに搬入しやすいATC(24本)付CNCフライス盤、また新たに拡充を図るデスクトップ型加工機の5軸仕様、パレットチェンジャー仕様など、独自コンセプトを切り口にした新機種群を披露した。野賀社長は「多品種少量加工を支えるオリジナリティの高い機械が新たに育っている。それぞれコンセプトが明確で、提案の幅という点でも広がってきた」などと話していた。
 展示機のうち、「広くアピールしたい」(野賀社長)というBT50番仕様のCNCフライス盤(SMV−10)は、従来機から価格据え置きのままATCを8本から24本に増やすとともに、コントローラーを一新、複数のオプションも標準化した。実質マシニングセンタと同様の加工を行えるが、3軸丸ハンドルを使った加工もでき「フライス盤の新たな進化形として、こだわりをもって」(営業部)市場を開拓するという。
 工具フライス盤(SSC−BN)は、30年以上前から工具フライス盤を主要な切削工具メーカーに大量納入してきた実績を活かして新たに開発。直径250ミリまでのワークに対応でき、今春の発売以降、コンプレッサーメーカーなどからもスクリュー軸の加工用として引合いが相次いでいた。
 またデスクトップ加工機でパレットチェンジャー(8個)仕様を新発売するのは「量産目的というより、バイスや治具をつけて外段取りしていただくため」(営業部)という。このようにユーザー視点に立って、多様な要求を満たす機種を揃えた。
 ほか会場には、来年2月に静岡県で開催される「第29回技能オリンピック」のフライス部門の競技機種に決定した手動式立型フライス盤(SV-WⅡ)と、同機にNCを搭載したタイプ(SV−WN)なども展示。高速高精度加工機(SG−600)も見せた。
 実質半日の内覧会だったが、工場見学なども実施し充実させた。100名ほどを見込んでいたが、「静岡・中部地区以外にも、関東、関西、広島などと遠方から来場いただき、目標比6割増で盛況だった」(営業部)という。
 JIMTOF会場ではファナックのネットワークに同社の展示機(5台を予定)つないで稼動状態などをファナックブースから確認するデモを行うという。この日の内覧会でも「すべての機種がIoTに対応する」などのアピールが聞かれた。