News

産総研、3Dものづくり人材育成

5軸MCとCAEを普及

 産業技術総合研究所(大阪府和泉市)は、3次元デジタルものづくりの普及に向け5軸制御マシニングセンタ(MC)やCAEに関する「次世代加工技術者育成事業」を開始した。
 産総研では今年度から新たに、オークマの5軸MC(MU−4000V)と5軸加工用CAM(HyperMILL、Mastercam)を導入。CAEソフトウェアとして構造と熱流体解析などが行えるANSYS Mechanical CFDとAbaqusを導入した。今後、これらの設備・ソフトを題材とした技術セミナー、装置見学会、技術研修を実施。企業と共同での高度な製品や加工技術の研究開発も行う。
 育成に当たっては自治体(大阪府、堺市、東大阪市)や大学(大阪府立大学、近畿大学)と連携。育成後の設備導入にあたっては(公財)大阪産業振興機構など公的支援機関や池田泉州銀行、大阪信用金庫などと連携支援を行う。
 事業の皮切りに当たっては2つの総合セミナーを実施した。まず10月21日にクリエイション・コア東大阪でCAE解析に関するセミナーを実施し、約50人が参加。講演した近畿大学理工学部の坂田誠一郎教授は、「大手はCAE解析に基づく設計・発注が当たり前になりつつあり、受け手の中小もCAE活用の有無で明暗が分かれる時代。CAEを理解できていなければ加工条件や設計の問題点を発見するのが難しくなる」と指摘した。自社での取り組みを紹介したセイコー化機でもCAE解析を活かして設計時間の大幅短縮が叶ったことなどを話した。
 10月28日に堺市産業振興センターで開催した5軸加工技術セミナーではオークマが高精度5軸加工を実現する自社の知能化技術について、Aiソリューションズが5軸プログラムの基本について紹介。