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マザック、シスコと連携し新製品

スマートボックス発売

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 ヤマザキマザック(山崎智久社長)とシスコシステム(日本法人、鈴木みゆき社長)は先ごろ、製造業のIoT推進に向け、ビッグデータ解析や生産性向上の為のクラウドサービス開発等を、セキュリティ面も含め協業で取り組むなどと発表した。両社は3年ほど前から協力関係にあり、昨年はスマートファクトリー実現に向けた機器開発でコラボ事業を深めていた。それを「さらに戦略的協業関係に発展させる」(シ社・鈴木社長)といい、「協業を加速し、製造業のIoTを進める」(ヤ社・山崎社長)と述べた。両社の会見では「IoTソリューションは一社では進められない。重要なパートナーがいる」という両社首脳の発言が何度か聞かれた。
 こうした協業の成果物として、ヤマザキマザックはJIMTOF開催を機に「マザックスマートボックス」(=写真)を国内発売した。機械に横づけできる小ぶりのスーツケース程の「ボックス」で工場内の設備機器をつなぎ、リアルタイムの情報を一元管理する。一台のボックスで6台の機械をつなげられる。ヤ社はこのスマートボックスを既に自社工場に導入して検証を重ねており、米国では9月から販売していた。
 「つなぐ」対象は米国のオープン通信規格「MTコネクト」対応機種。自社機械・他社機は問わない。MTコネクト非対応機種でもオープン化を指向するメーカー製であれば、データ統合を推進できるという。
 クラウドボックスの特徴の一つが、クラウドよりもデバイスに近い「フォグコンピューティング」を使って各種データを管理・分析する点だ。関連する技術はシ社が提供した。このシステムの元で、稼動状況の監視や、データファイルの確実・安全な転送、予防保全などを行う。さらに今後は、シ社のクラウド接続技術などを活かし、フォグで蓄積したスマートボックスの情報を上位のクラウドに接続し、膨大なデータ収集と解析を通じ、熟練技術のソフト化や加工コンサルなどにも事業を発展させる考え。
 クラウドボックスは、可視化ソフトとのパッケージ価格で1台70万円と比較的安価に設定した。「通信インフラの設置なども負担なくごく安価に行える」としており、IoT化の基幹となる同ボックスの拡販に努める。