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ダイフク、空港向けシステムの新展示施設

手荷物の搬送・仕分を効率化

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 ダイフク(北條正樹社長)は11月16日、滋賀事業所(滋賀県蒲生郡日野町)内に新設した空港向けシステム事業(ATec事業)の展示施設をマスコミ各社に公開した。
 空港内手荷物搬送システムとしては国内唯一の展示施設。120×20mの縦長エリアに、世界最速級の搬送速度(毎分600㍍)を誇るバーゲージトレイシステム(BTS)、乗継時などの手荷物を一時保管するアーリーバゲージストレージシステム、素早く手荷物を仕分けるチルトレイソーターなどのほか、手荷物の動きを三次元視覚で集中コントロールできるシステム室、耐久性などを検査するテストエリアも備えた。
 ATec開発部の辻本和史部長はBTSについて、「トレイに載せて搬送するのでICタグの破損による手荷物ロスをほぼゼロにできる。ターミナル間などの長距離搬送時は1.2キロを約2分で搬送でき、ターミナル内ではトレイ間の距離を最小にする独自のコントロール技術により従来のベルト搬送の2~3倍にあたる1時間当たり2700個以上の処理が可能になった」と説明した。
 また、集中コントロールシステムに蓄積した稼働データを予防保全に活かしたり遠隔監視・保守が可能になることなどのほか、欧州で主流になりつつある自動手荷物チェックインシステムなどの製品・サービスの開発を進めていることなども話した。
 ダイフクのATec事業の売上高は連結売上高(3361億円、16年3月期)の約10%。他事業とは異なり海外市場が中心で、2007年から積極的なM&Aにより空港向けシステム・メンテナンス・サービス関連に事業の幅を広げ、世界500以上の空港に手荷物搬送システムなどの納入実績を持つ。
 ATec事業部門長の本田修一専務は「国際航空運送協会(IATA)の予測によると世界の航空旅客数は今後20年で年平均4%増が見込まれており、これまでにないほどの大量な手荷物の搬送・仕分を迅速に行うシステムの重要性が飛躍的に拡大している。世界の空港・エアライン関係者に新展示施設を見学してもらい、滋賀事業所の開発者と対話を重ねて製品・サービスへの信頼度を深めてほしい。新展示施設を起爆剤として5年以内に売上500億円に伸ばす考え」と話した。