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これは究極の単純作業!

全自動平面研削システム「MUJIN」に人垣

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 工作機械の祭典JIMTOF2016(11月17日~22日)を振り返り、あっと思った最新マシンは? と聞いて一番手に上がりそうなのがこれ。岡本工作機械製作所(石井常路社長)のブース正面にあった「MUJIN」なる全自動研削システムを搭載した平面研削盤だ。百聞は一見にしかず。操作盤(=写真)を見ると、言葉は悪いが、まるで幼児のオモチャのように単純そのもだ。
 そう、機械のオペレーターは削りたい量を指示し、ボタン一つ押すだけで仕事が完了する。あとは無人(MUJIN)で仕上げてくれる。もちろんNCはない。操作画面の中のポイントを右へ左へと指でスライドするだけで「より高効率(左方向)、より高精度(右方向)」を指定できる。同社の幹部は「すべてが自社技術です」と、どうだとばかり胸を張った。
 MUJINのポイントは、機械内部に仕込まれた大量・多種多様なセンサーだ。これらがワークの位置を把握して加工し、砥石の状態を監視しドレッシング(目直し)を適時自動で行う。さらにモーターの負荷も常時捉え、最適な加工を選んで行う。「以前よく言われたファジー制御を応用したものなんです」(同社)との説明を聞いた。
 冷静に見ると、砥石の回転とテーブルの直線運動という、今の工作機械からいえば割とシンプルな動作からなる「ヘイケン」ゆえに活用できる技術ではあるのだろう。しかし同社では、稼動状況・研削情報を細部まで監視し、そのデータをLANで飛ばし見える化してQCD向上につなげるという、IoT絡みの提案とも連動させていた。使う人にはとてもラクだが、相当に練った技術提案。同社が「近未来自動研削システム」と名づけるのもうなづけそう。