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松浦機械製作所、金属3Dプリンター

浸透徐々に?

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 金属3Dプリンターの日本におけるパイオニア、松浦機械製作所(松浦勝俊社長)は、都内大田区にある同社・東京フォーラムセンターでほぼ2カ月に一度、ソリューション提供型の個展を開催している。同社の切削と積層造形を組み合わせたハイブリッド型金属3Dプリンター「LUMEX」で、中空構造を持つ軽量部品を製作したり、大物のエンジンブロックを短期に仕上げた実例をみせたり…。引き合いは航空機、自動車業界から増えているそうだ。
 個展としての規模はこぢんまりしているが、金属3Dプリンターの機能や可能性をじっくり、ゆっくり見るには最適な環境。「LUMEXソリューションDay」と題した12月9日の個展では、エンジン構成部品ブリスクを、中空&メッシュ構造に替えて5割近く軽量化製作する例を実演とワークで紹介。「GEが積極的にこの構造を取り入れようとしています。航空機は燃料費が莫大。軽くできればそれだけ凄いメリットになります。もう実際にこうした部品を使って飛ばしていると聞きますよ」と説明員。
 航空機以外にもF1部品用などで金属3Dプリターの積極活用が進みだしたとか。「3Dプリンターにはブーム一巡感がいわれますが、関心の時期を経て導入期に入っているのも確か」という。
 同社は金型製作向けに金属3DプリンターをPRすることが多かったが、こうした機能部品をはじめ、最近は大物試作部品を3Dプリンターで製作したいとのニーズが高まっているそう。昨春過ぎ、最大工作物寸法を600×600×500mmへ広げた大型の金属3Dプリンター「LUMEX Avance(ルーメックスアバンセ)60」を新たに上市したが、これだと2カ月近くかかることもあったV8気筒のエンジンブロック製作を90時間台で完了できるそう。「納期1週間といわれ諦めていた仕事ができる。差別化を図れる」―そんな理由による購入事例もあるようだ。
 この2017年には大型「60」タイプも展示し、個展でのソリューション提案に力を入れる構え。