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日本機械工具工業会が秋季総会

業界功労者など表彰

 2015年6月、超硬工具協会と日本工具工業会が合併して設立した「日本機械工具工業会」(本間博夫会長)が12月12日、都内で秋季総会を開催し、今年度の機械工具生産額の改定見通しを発表、あわせてJIMTOFの結果報告などを行った。また去る10月下旬に決定した「業界功労賞」、「技術功績賞」、「環境賞」の表彰を行った。その後は懇親会で親しく歓談した。

■年度生産額3・3%減
 新様式による今年度の機械工具生産額は、当初の年間4600億円予想に対し、改定見通しは4467億1300万円と若干の下方修正になった。前年度比で3・3%減。半期ベースでは上期実績2226億3800万円に対し、下期は2240億7600万円と若干の増加を見込むが、「下期は上期に比較し、一般にユーザーの稼動日が多くなるため。アンケートの業況判断では下期のほうが悪くなるという結果であり、下期見通しは90億円弱の下方修正になった」としている。品目別でこの下期、前年同期を上回るのは全38品目中、耐摩工具(13.2%増)、リーマ(5.7%増)など9品目にとどまり、多くは同5~10%強の減少を見込む。もっとも会員メーカーの複数の経営者は「(当社売上は)秋口から上振れてきている」(懇親会で)などとしており、上方へ再修正される余地もありそうだ。本間会長は懇親会の席上、「これまでにも話してきたように、年間目標を5000億円に置いて、これを早期に達成できるよう、工業会として全力を上げて取り組む」と話した。

■環境大賞など表彰
 総会後は各賞の表彰式を行い、技術功労賞として会員13社・15件を表彰。業界功労賞は、オーエスジー会長で去る9月20日に亡くなった故・大沢輝秀氏と、住友電気工業元専務・現顧問の倉阪克秀氏の2名を表彰した。大沢氏は旧・日本工具工業会の理事長を1期2年務めたほか、副理事長や常任理事・理事だった期間を合わせ14年の長きにわたって業界活動を牽引した。「国際感覚あふれる知見・経験を生かされ、工業会の国際化推進、環境委員会の設立、賛助会員制度導入など数多くの実績を残された」と評された。代理で表彰を受けたオーエスジーの石川則男社長は「私が代理で表彰されるとはまったく想像しなかった」と切り出し、大沢氏の功績を振り返って感謝の意を述べた。
 倉阪氏は09年に旧・超硬工具協会の理事長に就任。世界同時不況下のなかで協会事業やコストの見直しを推進する一方、技術交流、国際化対応、環境への取り組み強化、模造品問題の提起などリーダーとしての幅広い取り組みが評価された。
 環境賞の表彰では環境大賞を射止めた「京セラ・八日市工場」をはじめ、環境特別賞のタンガロイ(地球温暖化防止活動に実績)、不二越(廃棄物対策に実績)ほか環境活動賞9社・13件を表彰した。環境大賞の京セラ・八日市工場は「高レベルの環境マネジメントのもと、地球温暖化防止、産業廃棄物の各環境活動に積極的に取り組まれ、組織的な仕組みを確立し、改善の推進力も高い」などと評された。