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三菱重工工作機械、大物ワークの高精度加工に対応

メーカー名商品名
三菱重工工作機械精密加工機「μV5」

テーブル作業面とストロークを拡張

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 三菱重工工作機械(白尾誠二社長)はこのほど、精密加工機の新機種として「μV5」を開発、本格販売を開始した。
 同機は、既存機種(μV1)よりテーブル作業面と加工ストロークを拡張した。これにより、自動車光学部品金型などの小径工具による微細加工を必要とし、かつ大型化する製品に対して、μメートル(1/1000ミリ)レベルの高精度で高能率加工を実現。同社では、「自動車をはじめとする各種精密加工部品、ディスプレー筐体などを成形する大型金型や燃料電池の主要部品であるセパレーターおよび回転機器のブレード加工向けをはじめとする加工用途の需要に対応する」としている。
 機械構造も、毎分3万回転の主軸内部と外筒へ機体温度に同調させた潤滑油を循環させる特殊JET潤滑方式を採用。機械本体も高剛性対称構造に加え、各軸をすべり案内面としたことで、高い減衰性を持たせながら、熱剛性と機械剛性にも配慮。「多種多様な素材に対し最良の加工面品位を確保できる」(同社)としている。さらに、各発熱源への冷却を徹底することで、より加工時の熱変位を最小限に抑え、長時間の安定稼働を実現する。
 さらに、高解像度CCD(電荷結合素子)カメラにより、回転中の工具先端位置が正確に測定できる独自の「撮像式工具測定システム」を利用することで、μメートルレベルの切り込み量に対しても精密加工が可能なほか、テーブル作業面のサイズは1050×550ミリを確保し、最大800キログラムまでの大型ワークに対応する。
 同社では、主軸バリエーションを順次追加することで加工用途を広げ、幅広い精密加工ソリューションを提案する方針だ。