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日本金型工業会西部支部新春講演会、日産技術者が講演

車体軽量化へ、超ハイテン材が採用増

 (一社)日本金型工業会西部支部(山中雅仁支部長)は1月24日、大阪市内で新春特別講演会と新年懇親パーティーを開催した。
 特別講演会では日産自動車パワートレイン生産技術本部で統括企画グループエキスパートリーダー(塑性加工)を務める藤川真一郎氏が「自動車軽量化のための材料・加工技術」について講演。車体軽量化がCO2削減や燃費向上、コスト低減、コンパクト化や走行性能向上などあらゆる性能を向上させる鍵になると話した。
 藤川氏は「米国の予測によると、2015年時点で車体の約60%を占める従来鋼使用比率は30年に約25%にまで低下し、ハイテン鋼、チタン、アルミニウム、マグネシウム、CFRP/樹脂の採用率が大幅に増える見込み」と紹介しつつ、「コストや加工技術の点で課題が大きく、ここまでドラスティックな変化は難しいのでは」と指摘した。
 なお、日産自動車では剛性が要求される部位にはハイテン材を薄肉化して適用しており、「780Mpa以上の超ハイテン材の適用比率を13年の9%から2017年以降は25%にまで高め、15%の軽量化(05年度比)を図ってきた。加工が難しいハイテン材についても、炭素量の最適化等により1180MPaでも量産可能」という。
 講演ではそのほか、複合材のような構造を持ち加工しやすい超ハイテン材や、アルミに鉄を溶射することで必要部位だけ硬度を高める加工法、加工効率を高めるCAE技術の重要性などについても紹介した。