トピックス

金属光造形を医療分野へ活用、松浦機械らが第6回フォーラム

薬事法改正で「事業機会に期待」 

 matuura積層造形システムを医療・医療機器分野に応用させようと、産学からなる「金属光造形複合加工医療機器フォーラム」が6月28日、金属光造形複合加工機を開発・発売する松浦機械製作所の東京フォーラムセンター(大田区)で開催した。同フォーラムは毎年2回のペースで開催、今回が6回目。歯科系大学などの教授や研究者をはじめ、金属粉末メーカー、積層造形により歯科用金属(ほてつ物、インプラント)を製作する企業の幹部ら40名ほどが参加した。
 改正薬事法の施行(今年6月~)や、健康・医療戦略推進法の今年5月成立に伴い、今フォーラムでは冒頭部で「日本発の医療機器を承認していこうとの流れになっている」の話が出た。そうした認識の下、計4つの講演を通じ各種積層造形技術のスピード、精度、コスト、機能などの検証結果を発表、医療分野への応用の道のりを具体的に探った。
 活用事例では三和デンタル社(東京都大田区)の話が関心を集めた。同社は中国に積層造形システムのラボを持ち、中国広域及び海外の多数の歯科医院から、歯科用金属の3次元データを取り寄せ、金属積層でインプラント類まで一挙大量、高速・高精度に製作している。同社では「国内の歯科技工士の方にも、こうした製造改革を通じ新しい将来を開いてもらいたい」などと話していた。
 松浦機械からは、熱サイクルにより発生する「残留応力」について課題と取り組みが発表された。残留応力は大型積層物ほど顕著に現れるが、松浦機械がメーカーとして参加する3Dプリンタの国家プロジェクトでは「積層造形物の大型化」をミッションの一つとして「世界一の3Dプリンタ開発を目指す」としており、この講演は、造形物の大型化に絡む技術展望についても言及した内容となった。