コラム

2018年6月10日号

 物はいいようといって、言い方次第で受け手の印象が違ってしまうことは多い。販売の現場を取材しても「まだ実績は皆無だが準備は整った」と聞く時と、「準備は整ったが実績はまだ皆無です」では、似ているようで期待値が全く異なるほどの開きがある▼こういう場合、発言をそのまま写し取るんじゃなく、再確認したり...

2018年5月25日号

 仕事柄、経産省などの新着情報はネットでこまめにチェックと心掛けているが、この23日にアップされた「デザイン経営宣言」(経産省・特許庁「産業競争力とデザインを考える会」報告書)は普段の情報と毛色が違ってユニーク、論旨にもパンチがあり久々一気に読み込んだ▼その中身は、差別化が困難な時代の中で、い...

2018年5月15日号

 セクハラで最高級の官僚が、人気芸能人が相次いで表舞台から去った。彼らを擁護する気はないが、その人の長年の功績も何もかもすっ飛ばし「セクハラ男」の烙印を押してしまう社会の寛容のなさが気になる▼罪を憎んで人を憎まずとは孔子の言葉に由来する有名なことわざだが、今の状況は、セクハラが直接罪にあたるか...

2018年4月25日号

 だからシルバー人材に目を向けるべきだよ…。中小製造業の仲間内の会合で、ある経営者がそう言い返した。バブル期に迫るとされる目下の人手不足感が話題になり、従来の求人活動では労働力は掘り起こせないなどの声が出ていた▼「大企業はいざ知らず、オレら(中小企業)はそのへんの雇用のルールも柔軟に変えられる...

2018年4月10日号

 昨日の常識が明日には通用しなくなる…。価値や見方が180度変わってしまうような経験は誰でもしているだろう。昭和世代にとって運動中に水を飲むな、は体育会系の指導でほぼ常識だった。今そう命じれば、非常識どころか吊るし上げをくらいそうだ▼ほかにも叱り方、健康法、治療法、個人情報の扱いなど以前の常識...

2018年3月25日号

 モノづくりの要求精度は、先端分野で約10年毎にコンマゼロずつ上がっているんです―。ずっと以前、精密測定大手の技術者から聞いた話だ。100分の1ミリだったものが10年後に1000分の1ミリ、その10年後には1万分の1ミリ…に。対応すべき精度は徐々に上がるのではなく、ある種の必要と、ある種のブレ...

2018年3月10日号

 仕事帰りに久々、本をまとめ買い。ビジネス書から雑誌、小説本と抱えレジへ向かう。ついでにその大型書店のベストセラーという漫画も購入した▼漫画は「君たちはどう生きるか」(マガジンハウス)。剣道で正面からメンを打突するような真っ直ぐのタイトル。聡明で心優しい中学生が主人公で、ある日、自分が社会の一...

2018年2月25日号

 技術者がまったく冒険しなくなったね、と苦々しく言い放ったのは、技術畑ひと筋でトップに立った某製造業の経営者。実はこの手の話は案外増えているようだ▼やれ自動化だ、IoTだ、AI活用だと周囲の環境がグングン変わり、その対応にチャレンジする動きが盛んだが、一方で従来の技術的な強みを磨き、別発想で伸...

2018年2月10日号

 モノづくり景気はまずまず、いや想像以上に好調だが、ひたひたと押し寄せる自動車EV化の波が気になるふう。今は良いけれどこの先は…。日本にとってクルマは産業の裾野が飛び抜けて広く従事者も多いだけに、不安の声は絶えない▼おたくはどう見る? 弊紙にも読者から質問が来る。EV化といっても、ハイブリッド...

2018年1月25日号

 顔なじみの他紙の記者と数年ぶりにサシで夕食。アルコールが進むうち相手はトーンを上げ「記者に必要なのは3Kだよ」と切り出した▼記者の3K? 聞くと「興味・関心・好奇心の3つだ」という。ほう初耳。言い得ているかもなと応じる▼「この3つがあれば気づきができる、会話が進む。情熱も出る。でも、用意した...

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