コラム

2019年2月10日号

 先日、ロボット関係の全国団体トップとゆっくり話をする機会を得た。そこで話題に上がったのが時代のテーマに沿う人材育成の在り方▼今や多くの製造業にITや3Dデータに通じる人材が欠かせず、その方面の教育が大事というわけだが、このトップいわく「しかし今の教育は、まったく現場に降りていない」。声のトー...

2019年1月25日号

 スタッフで手分けし産業界の新年賀詞交歓会を30~40会場ほど回った。挨拶で多く使われたキーワードのトップは「潮目の変化」か。景況感を語るなかで「まだら模様」や「不透明」といった言葉もよく耳にした▼先行き懸念感の広がりを表す発言だが、考えてみれば、低成長ながら国内経済はずっと右肩上がり。この1...

2019年1月1日号

 世話になったパートナー企業の先輩は、仕事中に訪ねると、いつも「まあ座って」と気さくに応じてくれた。事前のアポが無くても、忙しくても「コーヒーでも飲もうや」とゆったり構えてみせ、親しみやすかった▼そういう、できた大人が以前は大勢いた。まあそんな調子だから、仕事ははかどらず、毎日の帰宅時間は遅く...

2018年12月10日号

 工作機械受注額は1.8兆円へ、産業用ロボット生産額は1兆円台へ。はや今年を振り返ると、納期問題や、中国景気減速の影響に揺さぶられつつも、生産財市場は全体として好調だった▼しかし、こうした活況が一般に知れ渡っているかというと、そうでもない。つい先日、文系の学生を前に生産財等について話す機会を得...

2018年11月25日号

 人命は地球より重い―。確か青少年の頃、耳にした言葉だ。誰がいつ言ったか忘れていたが、調べると、そう、ダッカでの日航機ハイジャック事件(1977年)で、時の福田赳夫首相が人質を救うため、テロリストの要求を飲まざるを得ないと決断した際に口にしたのだった▼この発言に対し当時から賛否両論あり、負の教...

2018年11月10日号

 深夜。都心の神社。露店がぎっしり並び、その回りを一部囲むようにビル3階ほどの高さに積み上げられた無数の提灯が煌々としている。思わず誘われた▼関東で馴染みの「酉(とり)の市」だ。歩きにくいほどの混みよう。商売繁盛を願って縁起物の熊手を買い求める人や、急ごしらえの客座敷に上がりこみ宴会に興じる若...

2018年10月25日号

 ロボットを動かすプログラムを作ってみましょうと小中学生を相手にミニ授業をやったら、ソフトをみるみる使いこなし習得。本当に驚いた。あるソフトベンダーの幹部が興奮気味にそう話す▼「子供だけでなく、企業の若手社員も飲み込みは早いですよ。年を取るとダメですけどね」。う~む、50歳の峠をとうに越えた小...

2018年10月10日号

 先日、5年以上使ったスマートフォンをついに買い替えた。新発表のニューモデルではなく1世代前を選んだ▼同僚から「将来、TVの○○鑑定団に出すつもりか」と揶揄されただけでなく、突然固まるなど寿命も感じられた末のマイ決断だった▼電話とインターネット。それに音楽を聴くくらい。SNSは苦手で、こまめに...

2018年9月25日号

 猛暑、集中豪雨、大型台風と、年を追って荒々しさを増す夏が過ぎ、秋の気配が満ちてきた。天高く馬肥える秋というように、晴れた日、秋の空はとても高く、澄み渡って気持ちがいい▼大陸から伸びる秋の高気圧に水蒸気の量は少なく、人の目に空気が澄んで映る。これが空が高く感じられる理由なのだそうだ▼もっとも、...

2018年9月10日号

 人のウワサも75日と言う。なぜ75日なのかネットで調べると、人は飽きっぽく季節が変わる頃には忘れられ話題に登らなくなるや、語呂の良さとも関係するんじゃないかとかに出会う▼でも現実を見ると、ウワサどころか事件や不祥事でさえ、実際には75日と持たず、もっと短期間で多くが関心の外に置かれている。ト...