コラム

2018年12月10日号

 工作機械受注額は1.8兆円へ、産業用ロボット生産額は1兆円台へ。はや今年を振り返ると、納期問題や、中国景気減速の影響に揺さぶられつつも、生産財市場は全体として好調だった▼しかし、こうした活況が一般に知れ渡っているかというと、そうでもない。つい先日、文系の学生を前に生産財等について話す機会を得...

2018年11月25日号

 人命は地球より重い―。確か青少年の頃、耳にした言葉だ。誰がいつ言ったか忘れていたが、調べると、そう、ダッカでの日航機ハイジャック事件(1977年)で、時の福田赳夫首相が人質を救うため、テロリストの要求を飲まざるを得ないと決断した際に口にしたのだった▼この発言に対し当時から賛否両論あり、負の教...

2018年11月10日号

 深夜。都心の神社。露店がぎっしり並び、その回りを一部囲むようにビル3階ほどの高さに積み上げられた無数の提灯が煌々としている。思わず誘われた▼関東で馴染みの「酉(とり)の市」だ。歩きにくいほどの混みよう。商売繁盛を願って縁起物の熊手を買い求める人や、急ごしらえの客座敷に上がりこみ宴会に興じる若...

2018年10月25日号

 ロボットを動かすプログラムを作ってみましょうと小中学生を相手にミニ授業をやったら、ソフトをみるみる使いこなし習得。本当に驚いた。あるソフトベンダーの幹部が興奮気味にそう話す▼「子供だけでなく、企業の若手社員も飲み込みは早いですよ。年を取るとダメですけどね」。う~む、50歳の峠をとうに越えた小...

2018年10月10日号

 先日、5年以上使ったスマートフォンをついに買い替えた。新発表のニューモデルではなく1世代前を選んだ▼同僚から「将来、TVの○○鑑定団に出すつもりか」と揶揄されただけでなく、突然固まるなど寿命も感じられた末のマイ決断だった▼電話とインターネット。それに音楽を聴くくらい。SNSは苦手で、こまめに...

2018年9月25日号

 猛暑、集中豪雨、大型台風と、年を追って荒々しさを増す夏が過ぎ、秋の気配が満ちてきた。天高く馬肥える秋というように、晴れた日、秋の空はとても高く、澄み渡って気持ちがいい▼大陸から伸びる秋の高気圧に水蒸気の量は少なく、人の目に空気が澄んで映る。これが空が高く感じられる理由なのだそうだ▼もっとも、...

2018年9月10日号

 人のウワサも75日と言う。なぜ75日なのかネットで調べると、人は飽きっぽく季節が変わる頃には忘れられ話題に登らなくなるや、語呂の良さとも関係するんじゃないかとかに出会う▼でも現実を見ると、ウワサどころか事件や不祥事でさえ、実際には75日と持たず、もっと短期間で多くが関心の外に置かれている。ト...

2018年8月25日号

 どうなるかじゃなく、どうするかだ―。機工業界の大先輩が生前よく口にしていた言葉だ。後者は前者と違って人の意志が関係する。情報を分析し先行きを予測するのも大事だが、そこで止まってしまっては意味などない。「で、お前はどうするんだ」、人の力を温かく見守った同氏の叱責が懐かしい▼情報発信を生業にする...

2018年8月10日号

 想像力には2つの形があるという。一つは日常に向かう想像力。他人にどう思われているか。気持ちは相手に通じたのか。奴は裏切らないか…などと想う力だ。他方、日常を離れ、宇宙の果てを想像したり、人類の遠い未来を想ったりするもう一種の自由な想像力も人には備わっている▼紀元前の古代ギリシア時代「原子(最...

2018年7月25日号

 本紙発行日の7月25日は「最高気温記念日」とされてきた。1933年のこの日、山形市でフェーン現象により未曾有の40.8度を記録したためだ▼まさに度を越す暑さだったのだろう。記録は長年更新されず、実に74年後の07年8月、熊谷市と多治見市で40.9度を記録し、ようやく観測史上2位に退いた。けれ...