コラム

2018年4月10日号

 昨日の常識が明日には通用しなくなる…。価値や見方が180度変わってしまうような経験は誰でもしているだろう。昭和世代にとって運動中に水を飲むな、は体育会系の指導でほぼ常識だった。今そう命じれば、非常識どころか吊るし上げをくらいそうだ▼ほかにも叱り方、健康法、治療法、個人情報の扱いなど以前の常識...

2018年3月25日号

 モノづくりの要求精度は、先端分野で約10年毎にコンマゼロずつ上がっているんです―。ずっと以前、精密測定大手の技術者から聞いた話だ。100分の1ミリだったものが10年後に1000分の1ミリ、その10年後には1万分の1ミリ…に。対応すべき精度は徐々に上がるのではなく、ある種の必要と、ある種のブレ...

2018年3月10日号

 仕事帰りに久々、本をまとめ買い。ビジネス書から雑誌、小説本と抱えレジへ向かう。ついでにその大型書店のベストセラーという漫画も購入した▼漫画は「君たちはどう生きるか」(マガジンハウス)。剣道で正面からメンを打突するような真っ直ぐのタイトル。聡明で心優しい中学生が主人公で、ある日、自分が社会の一...

2018年2月25日号

 技術者がまったく冒険しなくなったね、と苦々しく言い放ったのは、技術畑ひと筋でトップに立った某製造業の経営者。実はこの手の話は案外増えているようだ▼やれ自動化だ、IoTだ、AI活用だと周囲の環境がグングン変わり、その対応にチャレンジする動きが盛んだが、一方で従来の技術的な強みを磨き、別発想で伸...

2018年2月10日号

 モノづくり景気はまずまず、いや想像以上に好調だが、ひたひたと押し寄せる自動車EV化の波が気になるふう。今は良いけれどこの先は…。日本にとってクルマは産業の裾野が飛び抜けて広く従事者も多いだけに、不安の声は絶えない▼おたくはどう見る? 弊紙にも読者から質問が来る。EV化といっても、ハイブリッド...

2018年1月25日号

 顔なじみの他紙の記者と数年ぶりにサシで夕食。アルコールが進むうち相手はトーンを上げ「記者に必要なのは3Kだよ」と切り出した▼記者の3K? 聞くと「興味・関心・好奇心の3つだ」という。ほう初耳。言い得ているかもなと応じる▼「この3つがあれば気づきができる、会話が進む。情熱も出る。でも、用意した...

2018年1月1日号

 政策効果もあいまち経済の好循環が更に進展する―。とはこの12月下旬に閣議了解された政府の2018度経済見通しにある一文だ▼政府は来年度の実質GDPを1.8%とした。常々のことではあるが、先に出揃った民間予測よりも成長率が高いブル(強気)な見立て。試算だが「見ていろ」という、気概を込めた意志が...

2017年12月10日号

 やっぱりというべきか、今年の流行語大賞の一つに「忖度(そんたく)」が選ばれた。「モリカケ」を巡る許認可問題に関し、安倍首相の意向を側近らが「忖度し」、不当に関与したとの推測が出て、この言葉が表立つようになった▼忖度とは本来、他人の気持ちを推しはかるという、いい意味で使われてきたわけだが、今回...

2017年11月25日号

 冷房が要らなくなったと思ったら急に寒くなり、もう全国的にコートが手放せなくなってきた。忘年会の誘いがチラチラ舞い込み、はや師走へ。「一年経つのも早いですね」の会話が、全国でうん千万回と繰り返されていそうだ▼時間とは不思議なもので、例えば2歳の子にとって1年は人生の半分にあたり長く感じるが、5...

2017年11月10日号

 私といったりオレといったり、日本語の「I」は変化しますね―。行きつけの飲み屋のカウンターで、都内の保育園で園児に英語を教える米国青年が苦笑しながら話しかけてきた。目下日本語勉強中だ▼いや日本語のIはもっとある。僕、わたくし、わし、われ、おい、おいら、うち、あたい…それから拙者とか小生とか…。...

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