コラム

2016年3月10日号

 平日朝の新幹線。出張族の間では「混み具合が景気のバロメーターになる」と言われるようだ。確かに景気が落ち、コストカットの嵐が吹くような時は乗客が減る。ここ環境不透明感が増していたが、混んだ車内を見渡すと、内閣府の街角景気ならぬ「新幹線景気も悪くないぞ」と、分かったような気になる▼それにしても、...

2016年2月25日号

 職場でハラスメントの研修を受けた。ハラスメントかどうかは受けた側が決めることで、やった側の判断に拠らない―との教えが痛く染む。最近、部下に雷を落としたが、あれはどうなのか…内省もしてみた▼しかしどこか疑問も覚える。子供を叱り、泣き出したらDV(家庭内暴力)の嫌疑をかけられたなどという話も身近...

2016年2月10日号

 ここのところ世の中の動きがみえづらい。つい先日、従業員数名の小さな会社を営む旧友から久々電話があり、「思い切ってプット(売り)から入ったのは正解。だけど手仕舞いのタイミングを誤り、直後、買い方に回ったため大損した」などという。株式投資で従業員一年ぶんの給料に相当する額が正月早々、ほんの4〜5...

2016年1月25日号

 新年からほぼ連日、産業界の賀詞会を回った。アルコール片手の挨拶も兼ねた取材だが、メモには案外、数字が混じる。各種数値目標やイベント日程、そして挨拶などで発表される業界実績の予測値▼ただ今年は、新年から株価下落だなんだと思わぬ動きがあり、数値予測は難しい感じも。そんななか某外資系生産財の日本法...

2016年1月1日号

 人口10万人ほどの某地方の中心都市。駅前から続くメインストリートに人影は少なく、その道路と平行して伸びる商店街はシャッター通りといわれ久しい。錆びついたシャッターにはスプレーで吹き付けた落書き。「賃貸物件」と記した不動産屋の貼り紙は黄ばんで破れかかったままだ▼評判だったというAさん経営のケー...

2015年12月10日号

 はや年の瀬。恒例の流行語大賞や年間10大ニュースなど、テレビなどが一年を振り返って報道する総括の時期でもある▼モノづくりの世界を回顧すると、今年は「6重苦」の足枷が外れ、少しずつ国内回帰が広がり、全体ではまずまずの年だったといえそうだ。政府の後押しもあって設備投資は底堅く、機械などの若返りも...

2015年11月25日号

 パリに住むフランス人の知人がフェイスブックに「家族も周囲も危害はなし」と記していた。テロのあった翌日だ。こちらの家族がメールしても返信がなく気になっていたのでホッとしたが、同時に、自動翻訳機能によってフランス語のメッセージを日本語で読めることを初めて知って驚いた。これなら遠い国の人と簡単に会...

2015年11月10日号

 人工知能(AI)、ロボット、自動化に関する記者発表の案内が増えている。欧米の大手ソフトウエアから国内ベンチャーまで、こうした分野に賭けるプレーヤーが相次ぎ具体的成果を出しだしたようだ。高度な自動化をいかに容易に手中にするかという点で、研究開発のベクトルは基本、同じ方向にある▼ただ同時に、欧米...

2015年10月25日号

 本気で頑張っていればやがて周囲も応援してくれる、そう教えられてきた。このことを見事、地で行ったのがラグビーワールドカップ日本代表だった。世界一という練習量を4年間黙々と必死にこなして大会に臨み、その頑張りの成果が強豪国・南アフリカ戦における奇跡の勝利につながった。このスポーツをよく知らない人...

2015年10月10日号

 ある知人と雑談して思わず唸ってしまった。彼の曽祖父だかは、江戸末期に生まれ、太平洋戦争の終戦からしばらくして亡くなられたと言う。「だから何?」と賢明な読者に言われそうだが、こちらとしては頭の中にある歴史の長さと、意外にも短い実際のそれとの差異に驚く▼なるほど、大政奉還が1867年。仮にこの年...