識者の目

5G時代の産業セキュリティ、近未来の加工システムとサイバー攻撃の脅威

 日本の製造業関係者は、サイバー攻撃の脅威が日に日に高まる危機的な現状を十分に理解できているのだろうか。筆者は産業セキュリティの専門家として、大手から中堅・中小まで数々の製造業の現場をみてきたが、いまひとつ、サイバー攻撃の脅威が認識されていないように感じられる。 それは、「サイバーセキュリティは、パ...

難削材加工の現状と解決に向けたアプローチ 

 航空機やインプラント、エネルギー機器などの需要の増加に伴い、CFRPやチタン合金、ニッケル基超耐熱合金などの難削材の高度な切削加工技術が強く求められている。燃費、環境、安全は自動車と同じく航空機において最も重要な課題であり、難削材はこれらの課題解決のための軽量化、高性能化に不可欠な素材として機体や...

国内・海外のものづくりIoT/M2M動向

 海外のIoT/M2Mはどのような取り組みがあり、どこまで進んでいるのか。大いに気になるところである。何故ならば日本の製造業は海外市場、グローバル生産なくして成り立たないからである。筆者が取り組んできたIoT/M2Mの海外展開の経験からその実情を紹介する。■ドイツのIndustry4.0との出会い ...

文化的違いから考える米中貿易戦争

 米中貿易戦争は再び対立を深めている。8月1日、トランプ米大統領は3000億ドル相当の対中輸入品を対象に、9月から新たに10%の追加関税を課すと表明したのだ。 米中の通商交渉は6月の米中首脳会談で制裁関税の発動を見送るなど「一時休戦」で合意。7月30日から上海で米中閣僚級協議を再開させていた。協議は...

スマホすら無くなる「5G」普及の未来像

 1979年に登場したアナログ方式の1G、1993年にはデジタル方式の2G、2001年には国際ローミングが使用可能になった3G、2010年には従来より通信速度の速い4Gが導入されたことにより、世界的にスマートフォンが普及した。 このように、通信技術は約10年のサイクルで社会に大きな変化を与えている。...

中小企業のIoT導入への挑戦

 大手上場企業の場合は赤字に陥っても銀行支援等がありえるが、中小企業が生き残っていくには自分の力で切り開いていくしか道はない。特に中小の社長にとっては毎日が戦場であり片時として気を抜けない。筆者も30人ほどのIoT・M2Mシステム開発企業であるが、生命線は研究開発にあると思っている。 当社では戦略的...

中国企業従業員にみる就業観

 4月からスタートしたテレビドラマ「わたし、定時で帰ります。」(朱野帰子の同名小説が原作)が話題を呼んでいる。定時の退社、産休・育休、転職といった、日本企業ではなぜか後ろめたさを覚えてしまう問題を取り上げ、あるべき「働き方」を問い直す内容だ。 しかし、中国など多くの国では、このドラマが投げかける問題...

大手製造業の「IoT・M2M」先進事例 【コニカミノルタ】(前編)

 KMCとコニカミノルタとのIoT・M2Mの取り組みは2016年のインターモールドでのコニカミノルタの浅井真吾常務執行役員との出会いから始まった。同社はオフィスサービスやヘルスケア、商業・産業印刷、産業用光学システム、機能材料など幅広い事業を展開している売上1兆円クラスの大手企業。主力の複合機/複写...

人から学び、人に教えられるロボットをあらゆる分野へ

 川崎重工業のロボット事業は昨年6月、50周年を迎えた。実は日本で最も古いロボットメーカーだ。世界でも同社ほど古い企業はなくなった。自動車関連のスポット溶接や塗装向けのロボットを納入するほか、半導体ウェハ搬送向けクリーンロボットでは世界シェア50%以上のシェアをもつという。将来、どんなロボットの使わ...

Grinding Technology Japan 2019開催の意義

 日本の研削盤は、NC旋盤、マシニングセンタと比較すると、世界における認知度は低いと言わざるを得ない。しかしながら、日本メーカの設計技術力は、認知度の差ほどは低いとは思われず、日本の研削盤とその関連技術を、世界に向けてもっと発信していく必要があると感じている。 このような状況下で、研削加工技術関連で...