識者の目

文化的違いから考える米中貿易戦争

 米中貿易戦争は再び対立を深めている。8月1日、トランプ米大統領は3000億ドル相当の対中輸入品を対象に、9月から新たに10%の追加関税を課すと表明したのだ。 米中の通商交渉は6月の米中首脳会談で制裁関税の発動を見送るなど「一時休戦」で合意。7月30日から上海で米中閣僚級協議を再開させていた。協議は...

スマホすら無くなる「5G」普及の未来像

 1979年に登場したアナログ方式の1G、1993年にはデジタル方式の2G、2001年には国際ローミングが使用可能になった3G、2010年には従来より通信速度の速い4Gが導入されたことにより、世界的にスマートフォンが普及した。 このように、通信技術は約10年のサイクルで社会に大きな変化を与えている。...

中小企業のIoT導入への挑戦

 大手上場企業の場合は赤字に陥っても銀行支援等がありえるが、中小企業が生き残っていくには自分の力で切り開いていくしか道はない。特に中小の社長にとっては毎日が戦場であり片時として気を抜けない。筆者も30人ほどのIoT・M2Mシステム開発企業であるが、生命線は研究開発にあると思っている。 当社では戦略的...

中国企業従業員にみる就業観

 4月からスタートしたテレビドラマ「わたし、定時で帰ります。」(朱野帰子の同名小説が原作)が話題を呼んでいる。定時の退社、産休・育休、転職といった、日本企業ではなぜか後ろめたさを覚えてしまう問題を取り上げ、あるべき「働き方」を問い直す内容だ。 しかし、中国など多くの国では、このドラマが投げかける問題...

大手製造業の「IoT・M2M」先進事例 【コニカミノルタ】(前編)

 KMCとコニカミノルタとのIoT・M2Mの取り組みは2016年のインターモールドでのコニカミノルタの浅井真吾常務執行役員との出会いから始まった。同社はオフィスサービスやヘルスケア、商業・産業印刷、産業用光学システム、機能材料など幅広い事業を展開している売上1兆円クラスの大手企業。主力の複合機/複写...

人から学び、人に教えられるロボットをあらゆる分野へ

 川崎重工業のロボット事業は昨年6月、50周年を迎えた。実は日本で最も古いロボットメーカーだ。世界でも同社ほど古い企業はなくなった。自動車関連のスポット溶接や塗装向けのロボットを納入するほか、半導体ウェハ搬送向けクリーンロボットでは世界シェア50%以上のシェアをもつという。将来、どんなロボットの使わ...

Grinding Technology Japan 2019開催の意義

 日本の研削盤は、NC旋盤、マシニングセンタと比較すると、世界における認知度は低いと言わざるを得ない。しかしながら、日本メーカの設計技術力は、認知度の差ほどは低いとは思われず、日本の研削盤とその関連技術を、世界に向けてもっと発信していく必要があると感じている。 このような状況下で、研削加工技術関連で...

「惑わされるなIoT」 ― 現場課題を見極めよ

 本連載では次世代に向けた「ものづくり革新」をテーマに、筆者が2010年から製造業の諸氏と取り組むIoT、M2M(Machine to Machine、機器間通信)における「現場実践主義」の取り組みを紹介する。初回は、「惑わされるなIoT」。誤解が多く、混乱している現状について論じたい。 筆者は中小...

ミャンマー特集その2:「ミャンマー自動車産業について」

 1月25日号に続き、JICAプロジェクト報告をする。今回はミャンマー工業省の裾野産業育成と自動車産業施策について紹介したい。 ヤンゴンから首都ネーピードーに行き、工業省を訪問した。工業省ではKhin Maung Cho 工業大臣に会い、自動車産業のプレゼンと意見交換を行った。工業大臣には、5年前に...

ミャンマーに再注目しよう

 2019年は米中貿易摩擦、ハイテク覇権争いで、中国の動きに注目が集まる。しかし、これから先を見据えた時、ASEANとインドが重要で、インドを見据えるとタイ+1としてのミャンマーが注目すべき国となる。 5年前にミャンマーブームがあったが、再注目したい。アジア開発銀行によるGDP成長率(2011︱20...