オヤジの喜怒哀愁

2020年1月25日号

森の音

 前回の真空管アンプの話の続きになるけれど、いまオーディオの世界ではレコードや真空管アンプ、カセットデッキといったアナログ製品の人気が復活して話題を呼んでいる。先日、家電量販店に行ったら一時はまったく姿を消していたレコード・プレーヤーが3、4台置いてあって、なるほど売れているのだなと思った。 ...

2020年1月1日号

真空管アンプ

 5年ほど前に知人が不要になったからといってスピーカーを譲ってくれた。調べてみると1973年に作られた伝説的名器である。いい音がするはずだ。ところが、である。いろいろと調整してもシャカシャカと硬い音がしていい音がしない。
 一緒に使っていたアンプは1986年製のトランジスタのアンプ...

2019年12月10日号

広辞苑

 ボーナス・シーズン。とはいえ、大企業や役所を別にすれば「今年はいくら出るのだろう」「本当に出るのか」と気を揉む年の瀬ではなかろうか。3年前に就職した娘はボーナスがちっとも出ないと言ってさっさと年俸制の会社に転職してしまった。そのほうがスッキリしていいのだそうだ。ボーナス時期のたびに気を揉んだ...

2019年11月25日号

秋は日本酒

 日本酒は辛口が好きだ。口に含んだときにキレがあって舌にまとわりつかないのがいい。そうして辛口の酒にしょっ辛い肴をアテるのだ。たとえばイカの塩辛。何もなければ塩でいい。
 肴に箸を走らせ再び酒を口に運べばアーラ不思議、辛口の酒のどこからともなくほのかな甘みが湧いてくる。このほのかな...

2019年11月10日号

ラグビー人気

 災害に沈む心をひと月にわたって盛り上げてくれたラグビーW杯が成功裡に幕を閉じた。テレビ放映は今年最高の視聴率を叩き出し、ファン急増で地域のラグビー教室にはこどもたちが殺到している。この勢いを駆って日本ラグビー界はプロ化へ進むという。
 ラグビーというスポーツは以前から決して人気の...

2019年10月25日号

ボランティアのプロ

 台風15号と19号で災害が東日本の広い範囲に拡がる中、多くのボランティアが活動している。
 筆者が災害ボランティアというものを初めて知ったのは1995年の阪神淡路大震災の時だった。この年を「ボランティア元年」と呼ぶことがあるそうだ。のちに長野県知事となる作家の田中康夫さんが額に汗...

2019年10月10日号

台風復旧は長期化する

 日々のテレビニュースからは消えつつあるが、前号に続いて台風15号被害の続報。方々で引っ張り凧のブリキ屋さんが我が家の屋根を見に来てくれた。幸い異常なしとのことでひとまず安心。職人は言う。
 「こういうの(災害復旧)はよくないね、疲れるねぇ。たくさん仕事があるっていったって自分のと...

2019年9月25日号

空白の2日間

 停電したのは9月9日月曜の0時から2時の間だった。台風15号で被災した話である。そうして我が家に灯りが戻ってきたのが12日木曜18時半ごろだった。ほぼ4日間にわたって電気が止まっていたことになる。
 筆者の住む地域は市水は出るしガスも使えた。停電の影響で多くの店は閉めていたものの...

2019年9月10日号

カモフラージュ

 朝起きて窓を開けると網戸に木の枝のようなものが引っかかっている。よく見ればナナフシだ。網戸につかまっているから見分けがつくようなものの、森や林の中だったらまず小枝と見誤るだろう。生物が周囲の環境と容易に見分けがつかない状態にあることを擬態という。その方法は色や形や行動など様々だ。
...

2019年8月25日号

鰻屋

 ことしの土用の丑の日は7月27日で、もうとっくに過ぎてしまったが夏場は鰻でも食べて精をつけたくなる。
 筆者は鰻が好物なのだが、我が家の子どもたちで鰻が好きという者はいない。それどころかむしろ敬遠している。思うにこれはおいしい鰻屋の味を知らないからなのだ。
 何しろ「...