オヤジの社会学

2018年2月10日号

アルコール・ダイエット

 ズボンを履こうとして右足を通し、もう一方の左足を通そうとして、ギクッときた。半年ほど前のことだ。ぎっくり腰である。洗面所で前傾姿勢をとることができず顔がうまく洗えない。結局、1週間ほど仕事を休んでしまった。医者は加齢によるものでどうしようもありませんと言う。そう言われてもこんな目には二度と遭...

2018年1月25日号

セガレと外飲み

 少し前に街で息子と邂逅し焼き鳥屋でサシで飲んだ。彼は2年前に成人したのだが、考えてみると外で一緒に飲むのは初めてだ。しかもサシ。
 大きくなったら一緒に飲むのを楽しみにしていたようにも思うけれど、高校を卒業して都会に出て行った彼と飲む機会はなかった。家に戻ってきたときに軽く晩酌を...

2018年1月1日号

高みからの眺望

 「地球は丸いのに、どうして丸く見えないの?」
 「それはね、地球がとても大きいからなんだよ。宇宙から見れば地球は丸く見えるよ。おとうさんも宇宙から地球を見たことはないけどね。宇宙まで行かなくても、高いところに登って眺めれば、そう、たとえば富士山の頂上から水平線をよく見ると、一直線...

2017年12月10日号

餅代二話

 はや師走。今年も残すところわずか。暮れのこの時期は何とはなしに気ぜわしい。仕事のほうも年内に片づくものは片づけようということになって、忙しい。だが、年を越えればまた新しい年が来るのだから、そう慌てなさんな。
 株の世界では12月相場のことを「年末餅つき相場」などという。ボーナス...

2017年11月25日号

秘湯

 11月26日は語呂合わせで「いい風呂の日」。以前行われた日本人の入浴事情実態調査によれば、夏場は約半数が入浴を「シャワーで済ます」と答えているのに対して、冬場は約7割の人が「湯船に浸かる」と答えている。気温が下がってくるとともに熱い風呂が恋しい季節なのだ。
 日本人は世界的にみて...

2017年11月10日号

むずかしい庭

 よく手入れされた庭園を眺めるのは気持ちのいいものだ。ガーデニングという言葉もすっかり世に定着した感があり、庭づくりを楽しむ人は多い。
 庭の手入れの難しさは、やはり自然を相手にしているということにあるのだろう。草は生える、枝は伸びる、木は大きくなる。冬場は多少はじっとしているかも...

2017年10月25日号

立ち飲み天目

 途中、会社は変わったが、なぜか縁があって東京港区の西新橋、虎ノ門界隈に20年近く通勤した時代があった。外堀通りを渡って少し向こう側は千代田区で霞が関の官庁街、こちら側は飲み屋に事欠かないサラリーマンの街である。
 飲み屋はそれこそ星の数ほどあったが、行く店は限られてくるものだ。当...

2017年10月10日号

オヤジの味方

 いまどきの大会社は、ヤニ臭い時代遅れのオヤジなど相手にしていたら儲け損なう、ということなのだろう。近頃登場する新商品や新サービスはどうやら拙者などまったく眼中にないようだとひがみっぽく憂いている。
 我ながら大した高額商品を購入するわけではないし、日用品の消費も知れている。コン...

2017年9月30日号

嘆きの廉価ギター

 ベンチャーズやグループサウンズの全盛を知る1950年代生まれの人たちほどではないけれど、我々1960年代生まれもギター人口の多い世代。小生も幼いころよりギターに触れてきた。その割には大して上手くならず下手の横好きなのだが、車好きが車を買い替えるように、あるいは季節に合わせて服を着替えるように...

2017年9月10日号

夏の終わりのセレナーデ

 子どものころから夏が好きだった。今はどうか。もちろん今でも夏は好きだ。好きだが、歳のせいか少々体がきつくなってきた。暑い盛りになれば、夏は十分堪能したのでもういいから一刻も早く秋になってくれぬかと念ずるようになった。夏の最中から一日千秋の思いで秋を待っている。
 蝉の声より鈴虫の音...

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