オヤジの喜怒哀愁

2018年10月10日号

五十年

 信長が好んで謡い、舞ったという幸若舞の「敦盛」に「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。一度生を享け、滅せぬもののあるべきか」という有名な一節がある。世の無常、人間のはかなさを嘆息したこの台詞。元は熊谷直実という源氏の武将が吐いた言葉とされる。
 時は信長の時代からさ...

2018年9月25日号

ケとハレ

 スマホが鳴っているので出ようとしたらその瞬間に切れた。画面には親しくしている先輩の名前が表示されている。
 1学年上の先輩は早生まれなので小生とは同い年の時間のほうが長い。いまも57歳で同い年である。だが、小学校から高校までずっと一緒に野球をした仲なので体育会系の強固な上下関係は...

2018年9月10日号

夏風邪を引く

 珍しく夏風邪を引いてしまった。今夏は6月の梅雨明けをはじめ異例づくしで、暑く長い夏だった。西日本は豪雨の被害が大きくお見舞い申し上げたい。小生の住む地域では雨は比較的少なく2カ月もの間、ほぼかんかん照りだったのだが、盆明けに3日ほどそれまでの暑さが嘘のように涼しい日が出現した。
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2018年8月25日号

夏の雨

 夏場は局地的な雨が多い。家には結構雨が降ったのに、車を走らせるとすぐ近くなのに道が濡れていない場所がある。次の日職場で聞くと、うちは降った、いやうちのほうは降らなかったとまちまちだ。
 「夏の雨は馬の背を分ける」という言葉がある。雨が降って1頭の馬の背中の半分が濡れているのに、半...

2018年8月10日号

バイキング

 夏休み、お盆シーズンをホテルや旅館で過ごす人も多いだろう。そんなとき楽しみなことの一つがバイキングである。
 まずは蘊蓄を述べる。8世紀から11世紀にかけてヨーロッパ各地を荒し回った北欧スカンジナビア方面の海賊のことをバイキングという。北欧の民にはサラダや肉、魚料理、パン、飲み物...

2018年7月25日号

暑中涼あり

 今年は関東地方は統計をとり始めてから最も早いという6月に梅雨が明けた。梅雨が明けたと思ったら広島、愛媛を中心に西日本で大雨による大きな災害が起きた。そして今は猛暑、酷暑で日本列島がうだっている。体調を崩す人が多いのだろう。クルマを運転していると救急車と遭遇する機会が増えたように思う。

2018年7月10日号

2つのタイプ

 ひと月にわたって開催されたサッカーのロシアW杯の決勝がいよいよ迫ってきた。
 テレビ観戦していて感じるのは、世界の国々がそれぞれにその国らしいチームを作り上げてW杯の勝負に挑んでいるということなのだが、一方ではそれらを類型的にとらえると大きく2つのグループに分けることができるので...

2018年6月25日号

イン・ザ・レイン

 梅雨である。雨である。
 今年の梅雨は今のところ気温がそれほど高くないし、湿度もほどほどであまり蒸し暑い感じがしない。むしろ少し肌寒く感じるくらいだ。
 雨が降ると通勤や通学の足下が悪くなる。外で仕事をする人にとってもありがたくないものだ。洗濯物は乾かない。休み明けの...

2018年6月10日号

ツバメの巣

 ちょうど1年前にも同じテーマで書いた。ツバメのことだ。昨年来、この時季、朝起きて庭に出ると家の前の電線にツバメが1羽、2羽止まっていて、こちらの様子をうかがっている。電線を飛び立ち、家の軒下で急旋回してまた電線に戻る。ツバメが巣作りをする季節なのだ。そして、ついに今年は我が家の軒に巣をかけ始...

2018年5月25日号

隔年結果と平準化

 甘夏の収穫期を迎えている。毎年なんとかしたいと思いつつ、どうしても脱却できないでいるのが隔年結果だ。1年おきに収量の増減を繰り返す状態のことである。
 甘夏に限らず果樹は多かれ少なかれ隔年結果の傾向から完全に逃れることはできないともいう。プロの農家はそれを少しでも平準化するために...