日本物流新聞

好きな香りを持ち運べる

無数に空いた穴から徐々に香る。二枚目のプレートに香りを染み込ませる

職人が一枚づつ磨きをかける

多孔質金属に香りを含ませる

カードの「多孔質」が香りを保持

RE・LEAF株式会社/東京都大田区

「Kaori Card」

製品をプロデュースしたRE・LEAF古賀剛社長はモノづくりの町、大田区出身。世界的大手メーカーを辞め「世に無いもの」を自ら創り出すために起業。以来、ハイエンドのヘッドフォンアンプから富裕層向けの灰皿(お値段なんと300万円)まで、型破りなプロダクトを次々と発表している。
その中でも異質な輝きを放っているのが「Kaori card」。古賀社長曰く「香りを持ち運べる世界初のカード」。金属表面を多孔質に加工することにより、香りが金属のカードにとどまり続け、さりげなく香り続ける。「香水はもちろん、エンジンオイルなど、好きな香りを持ち歩くことができる」(古賀社長)。
人間の五感の中で、香りは重要なポジションを占める。名刺入れや財布などに「Kaori card」を入れることで、出会った人にインパクトを与える。余談ではあるが、某男性ファッション誌で8万円の鏡面加工スペシャルバージョン15セットを売り出したところ、即完売したという。
そのカードの加工を請け負ったのは新潟・三条市の小林研磨工業。世界トップクラスのレース用部品も手掛ける、国内指折りの「磨き屋」と知られている。Kaori Cardは同社のベテラン職人たちが手仕上げでバフ研磨を行っている。
小林社長は「カード一枚一枚、寸分の曇りも無いようにウチの腕効き職人が仕上げた自信作。持ったときの満足感、存在感を是非その手で確かめて欲しい」と語る。

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