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ダイキン工業、空調機向けAI開発

不具合監視、異常予兆検出に

 ダイキン工業とJDSCは、空調機の不具合監視・運転異常予兆検出を可能にするAIを共同開発した。試験運用を通じて、業務効率化、製品対応・改善のPDCAサイクル高速化の効果を確認。今後、業務への本格適用とさらなる高度化を目指す。
 両社は202010月の資本提携以降、IoTデータとAIを用いた空調事業のアップグレードと顧客体験の向上に取り組んできた。共同開発したAIは、21年夏から実際の業務で試験運用を開始。不具合監視AIPDCAサイクルを従来比で1年以上短縮することに成功しており、家庭用だけでなく、業務用空調にも適用を開始しているという。
 ダイキン工業によれば、「大量の投入製品に対する様々な発生事象や顧客の声の分析は、これまで人の手で行われており、ビッグデータの統計解析や学習には基づいていなかったため、的確な判断に莫大な時間を要していた」という。
 運転異常予兆検知AIは、従来検出できなかった故障要因や予兆の検出について、有効性と効果を確認できた。顧客への対応をより効果的に行えるほか、業務効率の改善も期待できるという。今後も機能拡張に加えて、22年春から現場での検証も実施する予定だ。

2022325日号掲載)