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フクシマガリレイが初の自社展

マイナス90℃仕様の超低温フリーザー

超低温フリーザーや予冷技術を紹介

 フクシマガリレイは71516日、緊急事態宣言の延長を受けて延期していた初のプライベート展示会「GALILEI EXPO2021」を大阪市西淀川区のガリレイグループ本社などで開いた。密集を避けるため日時を分けた予約制としたが、2日間で設備ユーザーや流通・建築関係者ら約750人が訪れた。同社は例年、東京で開かれる食品工業展FOOMA JAPANで新製品を披露してきたが、今年6月の同展は名古屋会場となったため出展を取りやめて自社展開催に切り替えた。
 本社ではマイナス90℃仕様の超低温フリーザーを参考出品した。従来製品ではマイナス85℃までの対応にとどまっていたが、「検体やウイルス、細菌などの試料の長期保管ができる。扉の構造やコンプレッサーの出力を見直した」と言う。ニーズがあることを掴んでおり年内の発売を予定している。また、このほど運営を始めたシェアキッチン施設「ツカエルミラボキッチン(通称ツカキチ)」も紹介。業務用冷凍冷蔵庫メーカーとして飲食業界に関わってきたノウハウと設備する多くの厨房機器を活用して顧客の新規ビジネス導入を支援するという。
 本社からバスで10分ほどのタカハシガリレイ旧本社では新予冷技術「瞬封」や開閉時の扉の移動距離を従来より4割強短くしたフリーザー扉「リフレクトウイング」を披露した(どちらも参考出品、発売時期は未定)。瞬封は温度差が大きいと早く冷えるムペンバ効果などを利用して粗熱を素早くとるもので、「短時間で食品のおいしさを閉じ込められるほか、冷却機の長さを短くでき小さな工場スペースでも導入できるようになる」メリットを訴えた。

2021810日号掲載)