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空撮技研、ドローン技術で完全自立の点検棒

合田豊代表とたおれん棒DX8

狭所・高所で活躍

 ドローンといえば飛んだり、走ったり、移動というイメージが付きまとう。香川県の空撮技研が開発したのは、ドローン技術を応用することでその場を全く動かない「たおれん棒」。同社の合田豊代表が製品を頭に乗せて立つ姿が印象的だ。機能はその名の通り、プロペラで風力を制御することで棒を自立させるというもの。使用用途はまだまだ模索中だが、飛ばないことから航空法に引っかからず、ドローンを飛ばすことのできない場所での点検作業などへの使用を想定しているとのこと。制御の仕方によっては角度をつけた状態で保持することもでき、使い方は無限大。
 製品の製造もほとんど自社で行っており、一部の部品は3Dプリンター(マークフォージド製)で製造している。合田社長は「研究開発を含め3Dプリンターを活用することで、気軽に、手早く製品の開発・製造に取り組めている」と話す。
 71日からはポール最大長8mの「たおれん棒DX8」の受注を開始している。無風時のバッテリー駆動時間は約30分で、販売価格はオープン。現在、20mほどの高さに技術的には対応できているものの、倒れてしまった時の対応など、高くなればなるほど考えることが多いようだ。

2022725日号掲載)