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山善、PPAモデル事業参入

Daigasエナジーと業務提携

 山善は1011日、大阪ガスの100%小会社であるDaigasエナジー(大阪市中央区)とPPAモデル事業における基本業務提携を締結した。
 PPAPower Purchase Agreement)事業モデルとは、発電事業者が自らの負担により太陽光発電システムを設置し、発電した電気を顧客に販売するモデルのこと。両社は共同のブランド「DayZpower(デイズパワー)」を立ち上げ、今年10月から同事業へ参入する。
 山善は、仕入メーカーや得意先を中心に提案する。契約を結んだ顧客の工場、店舗、物流拠点などの屋上や敷地の遊休地などに、太陽光発電パネルを無償で設置。直接、受電設備へ接続することで、系統送配電網を介することなく、そこで発電した再生エネルギー電力を顧客に供給・販売する。Daigasエナジーは、太陽光発電システムのエンジニアリング、維持管理、電力料金の請求業務などを担当する。
 このスキームによって、「顧客は初期投資の負担をすることなく、安定的に再エネ電力を調達でき、自社の再エネ電力使用率の引き上げやCO2排出量削減が実現できる」(山善)という。自立運転機能を備えれば、企業のBCP対策として停電時の予備電源となるほか、オプションの蓄電池システムで、昼間蓄えた電気を夜間に使用することもできる。
 両社は、今回のPPAモデル事業で、2024年度末までに10万キロワットの発電設備を保有し、販売する発電量を1億キロワット時(一般家庭約23137世帯分の年間電力消費量に相当)とする予定だ。

20211025日号掲載)