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三菱電機、CO2レーザー加工機

CFRP量産化向け、切断速度は切削の6倍

 三菱電機は自動車などに使われる軽量・高強度の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の量産加工向けの炭酸ガス3次元レーザー加工機「CVシリーズ」(発振器出力1.2キロワット、最大板厚3ミリ)2機種を1018日に発売した。発振器と増幅器を同一筐体に統合した炭酸ガスレーザー発振器は世界初。1023日まで名古屋市で開かれたメカトロテックジャパンで披露した。
 炭素繊維と樹脂の融解温度が異なるCFRPの切断に適した急峻なパルス波形と高出力を両立し、切削加工やウォータージェット加工などの既存の工法の約6倍となる世界最速クラスの加工速度をもつ(板厚2㍉の熱硬化性CFRP材切断において毎分6㍍の切断速度)。高速のシングルパス加工や加工時に発生する高温の材料蒸気を効率的に除去できる加工ヘッドを搭載。加工物への熱影響を低減することで3次元形状の高品位加工ができる。IoTを活用した同社リモートサービスに対応。2機種の最大ワーク寸法はそれぞれ1520×1320ミリ、3100×2000ミリ。シリーズで年間100台の販売を目指す。

20211110日号掲載)