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ZMP、倉庫の完全自動化へ

無人フォークリフトを開発

 自動運転車や自律型AGVの開発を行うロボットベンチャー・ZMP(谷口恒社長)は11月、都内で無人フォークリフト「キャリロフォーク」を発表した。
 自社の自動運転技術をドイツ製電動フォークリフトに搭載。周辺の障害物を監視しながら、進行方向周囲の障害物に反応して停止、障害物が取り除かれたら自動再スタートするなどの機能を有する。現場への導入も、作業エリアの事前マッピングと簡単なセットアップにより数日程度で運用できるようになるという。
 「特にフォークリフトによる荷物や部品の棚への出し入れや運搬業は、技能講習や十分な実務経験が必要で、その人員確保は年々難しくなってきている。またフォークリフトは人が直接作業するエリアで協働するケースも多く、熟練者であっても事故が少なくないという課題もある。そこで弊社では、フォークリフト作業の安全かつ効率的な自動化を実現した」(同社キャリロ事業部・笠置泰孝部長)
 当日は同社の可搬重量600キロタイプの自動運転AGV「キャリロADプラス」との連携による、倉庫内パレット搬送の無人化デモンストレーションを披露。ラックからパレットの積み下ろしを行い、AGVに搬送させてみせた。
 キャリロフォークの可搬重量は最大1.6トン。移動精度は±10ミリ。稼働時間は8時間となっている。本体は5年リース月額282000円(税別/買取も対応)。

20191210日号掲載)