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岩崎電気、紫外線清浄機「エアーリア」大容量タイプ

左から「エアーリア パワー」「エアーリア プラス」

200畳の空間を約1時間で除菌可能

 岩崎電気(伊藤義剛社長)は、空気循環式紫外線清浄機「エアーリア」シリーズの大容量タイプを開発。200畳対応の「エアーリア パワー」と、100畳対応の「エアーリア プラス」の2機種を15日に発売した。
 1時間で16畳を除菌処理する従来品「エアーリア コンパクト」の6~12倍以上の大容量対応モデル。新開発の高出力紫外線ランプ「QGL15」を搭載し、従来ランプ(GL15)の約16倍の紫外線照射量で、大容量空間の空気除菌を可能にした。
 「体育館などの運動施設やエントランスホール、ショッピングモール、収容人数の多い休憩スペースや社員食堂など、施設や用途に合わせて設置いただける」(同社)。2機種ともに完全受注生産。価格はオープン。

新型コロナにも高い有効性
 同社は紫外線(UV)ランプの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果について、広島大学病院の大毛宏喜教授(感染症科)、広島大学大学院ウイルス学研究室の坂口剛正教授(医系科学研究科)と共同で評価試験を行った結果、高い有効性があることがわかったという。
 プラスチックシャーレにウイルス液を塗布し、乾燥した状態において同社が採用している各種UVランプの紫外光を照射後に、回収したウイルスの感染価をTCID50法にて測定した。その結果、全てのランプで3mJ/平方㌢メートルで999%以上の新型コロナウイルスの不活化を確認したという。
 「今回の試験に使用したのは空気循環式紫外線清浄機 『エアーリアシリーズ』と空港で実証実験を行っている荷物やカートの殺菌装置や食品包装容器用装置『ステリアイシリーズ』で採用しているUVランプ。今後、当社で扱っているその他の光源についても同様の評価試験を行い、新型コロナウイルスに対する不活化効果の有効性を確認していく」(同社)

2021110日号掲載)