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自動認識総合展・大阪で

「働き方改革」導く省力化提案

 最新の自動認識技術やそれらを活かしたソリューションを集めた「第17回 自動認識総合展・大阪」(《一社》日本自動認識システム協会主催)が、2月20日からの2日間、マイドームおおさかで開催された。働き方改革に舵を切る企業が増加するなか、来場者は認識技術を活かした省人・省力化提案に熱い視線を注いでいた。
 なかでも注目を集めたのが、サトーが出展した出荷業務の自動化デモだ。ストラパックの製封函機と自社のラベラー「タフアームLR4NX-FA」を組み合せ、製封函~RFIDの一括読み取りによる中身の検品~ラベリングまで一連の作業をすべて自動化。併せて、エプソンのカラープリンタとアームロボットによるカラーラベルの自動印字貼付も見せた。担当者は「ユーザーから寄せられる要望の中でも、人手不足と働き方改革に絡んだ自動化需要は急速に高まっており、当社としても引き続き注力していく」と話していた。
 一方、働き方改革に絡み、複数のRFIDタグの位置を表示できるソフトウェア開発キット「P3 Finder SDK」を披露したのがデンソーウェーブだ。使い方はハンディリーダとスマホを組み合わせるだけ。「リーダを左右に振ると探索物の水平位置、上下に振ると垂直位置がスマホ画面に3Dレーダ表示される。電磁波強度のみを利用するのではなく、電波位置情報を用いることで、検索対象タグとの距離を㌢メートル単位の高精度で判定できる」という。
 担当者は「棚卸しの工数を大幅に削減可能。同システムをはじめ、人手不足をRFIDで解決するためのソリューション開発に努めたい」と話していた。

2020310日号掲載)