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ダイキン工業、快適な目覚めの提供へ

京セラと起床システム開発中

 ダイキン工業は、京セラと「パフォーマンス向上起床システム」の共同研究を進めている。現代社会において多くの人が抱えている睡眠の悩みに対して、快適な目覚めを提供するのが目的。東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授とも共同研究を実施し、システムと一般的な目覚まし時計の比較実験を行ったところ、起床時における脳の活性度と、快適さについて効果を確認できた。
 両社は「良い『目覚め』は健やかな日中の活動と夜の安眠につながる」と考え、20209月から共同研究を開始した。起床直後から脳が活性化し、高いパフォーマンスを発揮できるシステムの実用化を目指している。
 ダイキンが開発した空気の渦輪制御技術による柔らかで優しいリズムの空気刺激と、京セラの紫色LEDRGB蛍光体調合技術による自然光に近いLED照明「CERAPHIC」の点灯を組み合わせた。今後市場のニーズを見ながら、実用化に向けて検討するだけでなく、共同研究で得た知見や経験を生かし、さらなる製品開発につなげる考えだ。
 東北大学の学生20人を対象にした比較実験では、前頭葉の脳血流量と認知機能テストの結果から、脳の活性度が向上していることが明らかになった。さらにアンケートを通じて、空気の渦輪の刺激と照明による起床時の快適さ、気分などを調査したところ、統計的に有意な差を確認できたという。

20211110日号掲載)