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ダイヘン、研究開発型企業へ

今春から新体制、事業立ち上げも

 ダイヘンは、代表取締役社長の交代に伴う方針説明も兼ねた記者会見を224日に大阪市内で開いた。41日付で田尻哲也社長が代表取締役会長、蓑毛(みのも)正一郎常務執行役員が社長に就任する。交代の理由は「次のステップに進むため」と説明している。
 技術開発本部長の蓑毛氏が就任することで、社会的課題に真正面から向き合う「研究開発型企業」に向けた取り組みを加速させる。脱炭素社会実現に向けた製品・システムの開発に特化する「Green分野」と、産業用ロボットを軸とした「Gentle分野」の2本柱で展開する考えだ。
 新体制に合わせて、Green分野からEMS事業部と充電システム事業部を立ち上げる。田尻社長は、「私にとって最後の組織人事。赤字からの出発になる。大きな売り上げが確保できていないところから、まずは黒字化を目指す」とした。
 Gentle分野は3Kや単純作業の自動化を押し進める。蓑毛常務は「多品種少量生産、限られたスペースに対応するロボット、『ラインでも使える』ロボットを開発する」として、教示レス、自律ロボット、リモート故障診断・修理サービスの開発に力を入れる方向性を明らかにした。
 経営面では、スモールカンパニー制度を導入する。予算承認された企画の発案者がリーダーとなって、組織づくりから担当するというもの。蓑毛常務は「年齢、性別、出身に関係なく企画を募集し、事業部や独立企業として立ち上げる支援も行う。研究開発型企業はチーム力が鍵。自由闊達に意見を交わす集団にしたい」と話していた。
 田尻社長は、社長在任中の思いとして、「売上高、利益を追求することなく、ステークホルダーを幸せにすることを念頭に取り組んできた。開発費を使って、若手が生き生きと開発に取り組む嬉しそうな姿が励みになった」と振り返った。

2021310日号掲載)