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岩崎電気、EV車リユース電池を用いた無停電電源装置を共同開発

 岩崎電気は630日、日産リーフの使用済みバッテリーを用いた環境対応型無停電電源装置(UPS)を官公庁向けに販売を開始する方針を示した。同日、都内の同社ショールームで、青山誠司取締役と、共同開発したフォーアールエナジー(4Rエナジー)の堀江裕社長、三ツ輪ビジネスソリューションズの片岡雅典社長による対談を実施した。
 青山取締役は水銀照明からLED照明への移行など、「製品でのCO2削減・環境対応は行ってきたが、製造過程においてもCO2削減などの取り組みをしていくことで、企業価値の向上や社会的責任を果たしていきたい」と述べた。今回、使用済みバッテリーを使用することで蓄電池製造時のCO2排出量をゼロにすることができ、70ワットで24時間停電対応のモデルは420キログラムのCO2排出量削減へとつながる。4Rエナジーの堀江裕社長は「UPSと同様、過酷な環境にさらされる自動車用のバッテリーであること、重大事故のない日産リーフのバッテリーだったからこそ、信頼して使っていただけたのではないか」と述べた。
 今後は工場や商業施設向けの製品を開発するなど、3社連携による使用済み電気リユース事業をさらに拡大していく考えだ。

2022725日号掲載)