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パナソニックコネクト発足

樋口社長 「ソフトを蛇口ひねれば使えるように」

 パナソニックの持株会社制への移行に伴い、新会社「パナソニックコネクト株式会社」(東京都中央区、樋口泰行社長・CEO)が41日、発足した。コネクティッドソリューションズ社のB2Bソリューション事業を引き継ぎ、サプライチェーンマネジメントソフトウェアの分野で世界大手のブルーヨンダーを傘下にもつ(昨年9月に完全子会社化)。日米欧を主要ターゲットとする、従業員約28500人の巨大企業だ。
 4つの法人を1つの法人格にした格好で、電子部品の実装機や溶接機に強みをもつ「プロセスオートメーション事業部」、物流のトレーサビリティや個人認証のソリューションに強みをもつ「Zetes」などを抱える。
 都内で44日に開いた会見の冒頭。樋口社長は司会者の紹介もなしに軽快な身振り手振りを交えて40分弱も1人でプレゼンした。製品単体では勝負できず、ビジネスモデルの転換が必要なことを強調。「意識するビジネスモデルはやはりマイクロソフトだろうか。ハードウェア単体ではパワーゲームに陥る。蛇口をひねったら使いたいだけソフトが使えるような状態に早くもっていきたい」と意気込みを語った。ソフトウェアを成長事業と位置づけるが、「デジタルオンリーもこわい。下手するとタダでサービスを提供することになる。だから現場に入り込んでややこしいすり合わせが必要な領域をターゲットとしたい」とし、似たビジネス領域をもつブルーヨンダーとのシナジーを創出する考え。

2022410日号掲載)