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ZMP、自動運転EVけん引車

無人で25トン搬送

 ZMPは、自動運転EVけん引車「キャリロトラクター」を開発、427日より販売開始した。
 労働者不足や省力・省人化ニーズに合わせ、貨物運搬の自動化需要も高まるなか、「キャリロトラクター」は空港内でのコンテナ輸送や、工場敷地内での建屋間の部品や材料の輸送、また港湾内輸送向けに開発された。
 車体は全長3300ミリ、全幅1230ミリ、高さ1900ミリとコンパクトながら、牽引可能な重量は最大25トンまで対応する。またフロント部に搭載する3DLiDARGPSなどのセンサーを活用した自己位置推定技術により、インフラ環境を変更することなく自動運転を行う。
 「当社の自動運転の核となるIZACを搭載し、走る・曲がる・止まるといった車両の制御や障害物の認識に加え、クラウドシステム『ROBOHI』の活用で遠隔監視や遠隔指令なども行える」(同社)。
 同車輌は今年度中に国土交通省航空局主催の空港制限区域内の自動走行に係る実証実験に参加、成田空港と関西空港における貨物運搬を行う。価格は3600万円から(税別。自動走行用マップの作成や現地調整等の初期費用、オペレーション用監視システムおよび保守費用等が別途必要)。

2020515日号掲載)