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フクシマガリレイ、長期ビジョン発表

カーボンニュートラル実現へ

 フクシマガリレイは108日、カーボンニュートラルの実現に向けたサスティナブルビジョンを発表した。創業100周年となる2051年を見据えた環境長期ビジョン「Dramatic Future 2050」の一環として、グリーン冷媒への転換、冷媒ガス漏洩防止、環境性能の高い製品の開発などに、ガリレイグループ全体で取り組む。
 SDGsの一つである「気候変動に具体的な対策を」への取り組みを柱に、第一段階として30年までの行動計画を策定した。福島豪専務は冷凍機などのCO2排出量を示したうえで、「当社には大きな責任がある。CO2排出量の削減だけでなく、食の安全・安心の追求、フードロスの低減など、食生活品質の向上を目指し、SDGsアクションを会社活動に落とし込む」と話した。
 具体的な行動として、25年の新規製品・設備に使用する冷媒はグリーン冷媒(低GWP・ノンフロン)に転換する。冷凍機内蔵製品で加重平均GWP500以下、別置製品・工事でGWP1500以下を目指す。福島専務は、「冷媒の開発競争が続くなかで高い目標を設定するのは適切ではない。3年をめどに上方修正した目標を出せるだろう」とした。
 冷媒ガス漏洩防止の一つとして、ITを駆使したプレメンテナンスの拡充を挙げた。遠隔監視データと過去修理データを使用し、故障の前兆を予知。故障前にサービス対応し、予兆の段階で予防処理をすることで漏洩を防ぐ。25年の製品・施工物件から冷媒漏れ10年保証を開始し、35年には10年以内の製品・施工物件の冷媒漏洩量ゼロを目指す。

20211025日号掲載)