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国際粉体工業展大阪2021

「粉」のハンドリング新提案、続々

 粉体を扱うソリューションを集めた「国際粉体工業展大阪2021」[主催:(一社)日本粉体工業技術協会]が1013~15日、インテックス大阪で開催された。東京・大阪で隔年開催している同展だが、今回はリアル展とオンライン展を併用したハイブリッド方式を採用。リアル展には会期中の3日間で計4167名を集めた。

 オーダーメイドでの粉体ハンドリングソリューションを数多く打ち出す大有は、袋体ブレーカを出展。中身が固化してしまった袋体やフレキシブルコンテナ、ファイバードラム等の中身を効率よくほぐし、その後の作業工程を楽にする。
 上から揉む「ユニットA」、上下から挟んで揉み込む「ユニットB」、サイドを揉む「ユニットC」と、袋体の中身や状態に合わせた3種類のユニットを展示した。
 「いまだにバットやハンマーで固着した中身を砕いている現場は少なくありません。こうした作業を安全、簡単に行えることに加えて、作業中に袋体やフレキシブルコンテナを破袋させることなく中身を揉みほぐすことが出来るので、安定した切り崩しが可能」(大有・正野浩一支店長)
 製造現場向け集塵機メーカー・ムラコシは立体商標としても登録されているおなじみの集塵機「MYコレクター」を出展。スイッチを入れると袋が立ち上がり、吸引した粉塵は遠心力を利用して下袋に溜める。
 「ローコストかつメンテナンスも簡単。キャスター付きのため楽に移動させることができ、設置面積も小さく置き場所に困らないなど、多くのユーザー様に支持して頂いている。粉体においても現場に合ったラインアップを用意できる」(同社)。
 攪拌機・攪拌装置メーカーの佐竹化学機械工業(11月より佐竹マルチミクスへ社名変更)は、インバータと本体が一体となったポータブルミキサー「A720-BX」を出展。標準装備のオリジナルの攪拌翼は高い攪拌性能と低消費電力を両立している。オプションの「ワンタッチカップリング」は接続部をワンタッチで取り外せる仕様。「食品・医薬工場などで部品の洗浄を簡単に行える」という。

20211025日号掲載)