日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

シチズンマシナリー、自動盤に初の同時5軸

シチズンマシナリー(株)

複雑な曲面を高精度に

 シチズンマシナリーは、主軸台移動形自動旋盤「Cincom L20シリーズ」の最上位機種として、初の同時5軸制御対応機「Cincom L20 XⅡB5」(=写真)を追加。今年6月に発売する。23日開幕の「シチズンマシナリー・オンライン・プライベートショー2021」に出展した。本体標準価格(税別)は1280万円、月産10台の予定。最大加工径はφ20(オプションでφ25)。
 最新NC装置採用により同時5軸制御機能の搭載が実現した。B軸ツールの同時5軸制御は複雑で高精度な曲面加工を可能にし、医療・航空宇宙など先端分野のより複雑なワークに対応できるようになった。プログラム処理能力も向上しており、サイクルタイム短縮も可能にする。さらに、ワンチャックで可能な正面主軸の加工範囲を最大90度から110度に拡大したことで、背面側のツール本数を減らし、段取り替え時間も短縮できる。
 操作盤には15インチの大型タッチパネルを採用。ローダ/アンローダ装置、BATC(自動工具交換装置)などのオプションにも対応する。正面・背面で使用可能となったオプションのLFV(低周波振動切削)機能は切りくずトラブル解消に貢献できるほか、切削油タンクの改良などにより長時間の連続運転も可能にする。

2021210日号掲載)