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ダイキン工業、「換気」できるエアコンを拡充

換気と加湿が可能なうるさらシリーズ

 ダイキン工業は1014日、東京都内にて新商品発表会を開催した。今年11月より順次発売予定のルームエアコンや、9月に発売した業務用全熱交換器ユニット「ベンティエール」など、新型コロナウイルスの感染拡大により注目が集まっている換気機能付き製品を一堂にお披露目した。
 換気しながら加湿、暖房できるフラグシップモデル「うるさらX」の新製品に加え、うるさらXのみに搭載されていた換気機能を追加したミドルクラスの「うるさらmini」を111日に発売する。さらに20213月には換気機能に特化したスタンダードモデル「Vシリーズ」や天井埋め込みタイプ、床置形なども発売予定という。
 舩田聡空調営業本部長は「新型コロナにより換気への関心が急速に高まっている。上期の業界の出荷台数は前年同期比102%だったが、当社は業界を上回る水準だった。在宅勤務や巣ごもり需要により、換気が日常生活の中で定着しており、当社の『換気ができるエアコン』が、市場に受け入れられた。今回、換気機能を搭載した製品ラインナップの拡充を図り、さらなる普及拡大を狙う」と説明する。
 同社の換気技術は、室外機から取り込んだ外気を搬送ホースで室内機に運び、温度調節をしてから室内へ送るため、外気温に左右されずに室温を保てるという。11月に発売するうるさらシリーズは無給水加湿機能も搭載されているため、換気しながら加湿と暖房が行えるのが特長だ。「調湿しながら換気できるのは業界唯一の機能。換気と快適を両立できる」(小泉淳空調生産本部商品開発エグゼクティブリーダー主席技師)。
 うるさらXのリモコンには新たに換気ボタンを搭載し、ワンタッチで換気運転が可能になった。ほか、スマートフォンアプリからも換気運転の操作ができるようになったという。さらに昨年発売したAIコントローラー「Beside」と連携し、CO2濃度が一定以上になると自動で給気換気運転を開始する機能も用意した。

20201025日号掲載)