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カルテック、キレイな「空気のパーテーション」開発

アクリル板不要で呼気を抑制

 カルテックは独自の光触媒を活用した空気のパーテーション「TABLE AIR(テーブルエアー)」を7月より法人向けに発売する。
 コロナ禍で設置が当たり前となった、ビジネスシーンにおけるアクリル板パーテーション。一方で接客や会議、会話といったシーンにおいて「聞き取りづらい」、「相手の表情がわかりづらい」など約7割のユーザーが既存のアクリル板に対して不満を持っている(カルテック調べ)ことが明らかになったという。
 こうした背景もあり、同社が新たに開発した「テーブルエア」は、光触媒除菌脱臭機を細長形状のモールに接続した空気によるパーテーション。モール部には約2㍉の開口部が 6 ㍉間隔で約100個設置。適切な風量が流れるように設計されている。材質はシリコンゴム 製で手入れがしやすいほか、設置時に長さの調整が必要な場合にはカッターやハサミで切断できる。
 モール部からは光触媒で空気中の菌やウイルス、ニオイを分解した空気を常時吹き出し、呼気に含まれるエアロゾルを対面に届かないようにしている。
 「理化学研究所が開発した空気の可視化技術を利用して呼気の可視化と製品の有効度を検証したが、タバコの粒子径と同程度のサイズである呼気に含まれるエアロゾルを効果的にブロックできていることを確認している」(同社)
 同社・染井潤一社長は「コロナ禍で飲食店などの店内から賑わいが消え、聞こえてきたのはお店の方々の悲鳴でした。いつまでもこの現状を見過ごすことができず、このたびアクリル板に代わるパーテーションとしてテーブルエアを製品化した。ヒトが吐く息に含まれるエアロゾルをブロックするだけではなく、アクリル板を使うことで会話が聞きづらく聞こえたフリをするなどコミュニケーション上のストレスを解決できる」と語った。

2022725日号掲載)