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ダッソー・システムズ、資生堂とライセンス契約締結

資生堂の各製造拠点へ導入される

工場の収益性引き上げへ

 ダッソー・システムズ 317日、資生堂と同社のPLMソリューション「3Dエクスペリエンス(3DX)」の複数年ライセンス契約を締結したことを発表した。
 資生堂が導入したダッソー・システムズの「パーフェクト・プロダクション」は、3DXを基盤とし、工場における生産性と収益性の引き上げに主眼を置いた機能を提供し、資生堂が表明する中長期経営戦略「WIN2023&ビヨンド」の推進を支える。
 資生堂は同プラットフォームの導入により日本、ヨーロッパ、アメリカ等に展開する主要な生産拠点で、製造オペレーション管理の統合および標準化を実現する。これにより、オペレーションのパフォーマンスと生産性を引き上げ、コスト抑制に加え、製品の品質に影響を与えることなく製造工程に関する問題を解決できるようになる。
 さらに複数の拠点をまたいだ、より柔軟な製造を実現するとともに、適材適所に製造リソースを配置して、品質を維持し国内外からの需要に応える。
 資生堂のエグゼクティブオフィサー・高野篤典CITOは、「コロナ禍の状況の中で、消費者は健康美につながる習慣を重視するようになっている。化粧品業界においてもダッソー・システムズが果たしてきた役割とテクノロジーの価値が当社の製造力を引き上げ、成長戦略を強化することに期待している」と述べた。
 続けてダッソー・システムズの消費財業界担当バイスプレジデントであるフィリップ・ロブ氏は、「消費者の健康美志向は世界的に加速しており、化粧品業界を牽引する各社は、これまで以上に短期間のうちに革新的な新製品を市場に投入していかなければならない。当社のプラットフォームは、資生堂のようなグローバル企業の製造部門にリアルタイムのバーチャル製造環境を提供できる。このバーチャル環境を活用して、既存工場での増産や製造のあらゆる局面での迅速化に対応することで、ユーザーの健康美を追求する資生堂のポートフォリオを拡充することができる」と語った。
 資生堂は今後、世界各国の主要生産拠点にダッソー・システムズの製造オペレーション管理ソリューションの実装を進めていくという。

2022410日号掲載)