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日工、食品分野に本格参入

4軸独立制御ミキサ開発

 日工は、建築・土木材料の混錬で培ったミキサ開発の技術を生かして食品業界に本格参入する。食品用サニタリーミキサ「くいっかー」を開発し、2112月から無償のテストミキシングを始めた。
 惣菜、調味料、麺類などの飲食物をメインターゲットに想定して製品化した。くいっかーの容量(満液)は50リットル。サニタリー性が重要なため、腐食に強いステンレス製を採用。軸をなくしたうえで分解洗浄も可能にしたことで、メンテナンス性も高めた。
 4軸独立制御方式を取り入れた点も大きな特徴に挙げている。4本の撹拌軸の運転条件をそれぞれ設定し、ターゲットごとに最適なミキシングができるというもの。回転数はインバータ可変速で毎分1.7117回転に設計した。羽根の回転速度や回転方向を自由に設定できる「1軸フリーモードミキサ」に比べて、練り混ぜ能力、メンテナンス性、サニタリー性を上回った。
 日工が2010年に開発した1軸フリーモードミキサは、素材の形状を崩さず、高い練り混ぜ性能を発揮したものの、「サニタリー性やメンテナンス性の課題があった」という。課題解決と食品業界への本格参入のため、くいっかーの開発に踏み切った。

2022110日号掲載)