日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

東京精密、新設の大阪営業所 披露

(株)東京精密

内覧会に最多950人来場

 東京精密は278日、大阪府吹田市にリニューアルオープンした大阪営業所とショールームを披露した。この前日に一部の関係者向けに開いたプレオープンを含め3日間で過去最多となる950人が来場した。計測機器の見学・評価および研修などが行える「メトロロジーセンター」は延床2100平方mと従来から3倍に、ショールーム部分は210平方mと同2倍に拡大。ただ同社は「展示機は3次元座標測定機8台を含め計21台と従来より15倍に抑え、余裕ある配置を心がけた」(計測社国内営業4部の増田岳史部長)と言う。
 ショールームは1階に設置。新製品は土浦工場(茨城県土浦市)で最初に披露することが多いが、3次元測定機3台は今回が日本初披露となった。1995年から業務提携するカールツァイス製の「ZEISS PRISMO verity」はその1つ。各軸のスケール素材に熱膨張係数が極めて小さいゼロデュアを採用し、最大許容長さ測定誤差の初項は0.7ミクロン。シリーズ最上位機種のPRISMO ultra(初項0.5ミクロン)と他機種(初項0.9ミクロン)の間に位置する機種がこれまでになく、両機の価格差は2千万円ほどと大きな隔たりがあった。その溝を埋める機種として注目されそうだ。
 売れ筋として紹介した非接触3次元表面粗さ・形状測定機「Opt-scope」は発売から5年ほど経過し、年々販売台数を増やしている。同社機は2次元測定する接触式が多いが、本機は1ショットで3次元の面で測定することができる。「接触の2次元式で面を測るのに一晩ほど要するものが1ショット約10秒で済む。国内では珍しい白色光を使うことで他社製が苦手とする光沢・透明ワークにも対応する」(増田部長)。超音波方式などでしか見られなかったコーティング面の均一性も確認できるという。
 ショールームは製品色同様の白・シルバーを基調とし、大小の測定機を余裕をもって展示。2階の事務所は木目のデスク・キャビネットとともに壁面緑化を随所に採り入れた。3階はこれまでの大阪営業所にはなかった105人収容のセミナールーム、会議室、応接室、商談スペースを備える。

2020225日号掲載)