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パナソニック、戸建住宅向け「エネファーム」

気象データを取得して最適発電

 パナソニックは、セルラー方式のLPWALow Power Wide Area)通信機能を標準搭載した家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の戸建住宅向け新製品を41日に発売する。
 ウェザーニューズとの連携により、気象データを取得して自動で最適発電を行う機能を業界で初めて搭載した。ウェザーニューズが提供する「1キロメートルメッシュ天気予報」をもとに日々の運転計画を作成して発電を行うほか、「停電リスク予測API」を受信した場合には、停電発電に備えた待機モード「停電そなえ発電」に自動で運転が切り替わる。実際に停電が発生した場合は停電発電を継続し、停電が発生しなかった場合には通常運転に戻るという。
 ほか、10年以上にわたるエネファームの施工や保守点検作業で培った東京ガスの経験とノウハウを活用した遠隔メンテナンス機能も装備。ソフトウェアの遠隔アップデートなど、保守点検作業の効率化を高めた。
 LPWA通信によるネットワークサービスは、初期設定開始後10年間の利用が可能だ。
 同社によると、台風や豪雨などによる自然災害時の二次被害であるライフライン遮断のうち、約9割を停電が占めており、ガス供給によるトラブルは2%程度という。「ガスから取り出した水素と空気中の酸素を反応させて発電すると同時に、化学反応で発生する熱でお湯をつくることができるエネファームは、もしもの時の備えとして益々関心が高まっている」(同社)。

2021310日号掲載)