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伊東電機、防火区画対応コンベヤで延焼防止

工場・倉庫の火災対策は万全ですか?

 工場における大規模火災が相次いでいる。特に立て続けに起きた半導体工場での火災は、サプライチェーンに大きな混乱をもたらすなど製造業者に衝撃を与えた。少し過去に目をやれば、大規模物流施設における火災事例も発生している。こうした事態を受けて企業も生産・物流拠点における防火施策の見直しを急ぐが、そこで気をつけたいのが、防火シャッターと下に設置されたコンベヤとの干渉。シャッターの下降を妨げてしまっては、延焼リスクを大幅に高めてしまう。
 そうした事態を防ぐべく、伊東電機が開発したのが防火区画対応ギャップローラモジュール「GPR」だ。防火シャッター降下部に設置するモジュールで、通常時はコンベヤ間の隙間を埋める渡り用ローラーとして搬送物を支え、火災時に電源が切れると渡り用ローラーが自重で下がってコンベヤラインを分断。シャッターが閉まる隙間を確保する。これにより防火区画をまたいでの設置が可能で、大規模な倉庫やコンベヤラインが密集する場所でも使用できるという。
 火災対策の盲点にもなりやすいフロア設置コンベヤ。火災による甚大な被害を被る前に適切な対策を検討したい。

2021825日号掲載)