日本物流新聞

1/7スケールで名刀を忠実に再現

専用の桐箱に入れて販売する

第二弾となる土方歳三の愛刀「和泉守兼定」

超微細加工によって施された鳳凰

超微細加工が際立つ「日本刀」ミニレプリカ

株式会社新潟プレシジョン/新潟県十日町市

「高瀬長光」

新潟県十日町市において、金型や精密金属部品セラミクスや超硬加工を手掛ける新潟プレシジョン。B2B向け製品を手掛ける中で、社員の連携や技術力向上を目指し始めたのが、日本刀のレプリカ作成。ご当地新潟の上杉謙信が愛用した「高瀬長光」の7分の1サイズのミニチュア刀の製作を開始した。
複雑な加工や作成時間、工程などを加味して、ひと振り18万円に価格設定した。同社の星輝彦社長は「正直高すぎるかなと思いましたが、実際かなり手間がかかっているのでその値段にしました」と語る。だが、試験的にサンプルとして製作・展示したところ、10振りがあっという間に売り切れた。その反響の高さに、「新たに20振り限定での販売も考えている」(星社長)。
「高瀬長光」に続く第二弾として製作しているのが、新撰組副長・土方歳三の愛刀として知られる「和泉守兼定」。鞘の部分に施された鳳凰や牡丹は、精緻な切削加工によるもの。直径わずか7mmの中に絵柄を超微細加工で彫りこんでいる。
市販化を見据えて用意した専用の桐箱には、魚沼市の書家による刀剣名が印字される。また、刀を置く敷物は織物の町としても有名な地元・十日町市の反物を使用するなど、細部のディティールにもとことんこだわる。

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