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日本アイ・エス・ケイ、モノづくり現場へ保管庫提案加速

校正管理機能付き計測器保管庫

半導体・自動車部品から引き合い増

 耐火金庫で知られる日本アイ・エス・ケイ(茨城県つくば市)は、モノづくり現場に向けた保管庫の活用提案「ファクトリーソリューション」を加速させている。
 長年オフィス向けの保管機器を手掛けてきた同社だが、2022年末に半導体工場向けに「校正管理機能付き 計測器保管庫」(=写真)を納入した。厳密なトレーサビリティが求められる半導体工場では、計測器の校正管理にもミス・漏れは厳禁。一方で、その管理・運用方法は部署ごとに異なることも多く、業務が煩雑になったり、誤って校正期限が切れている計測器を使用してしまう可能性が残っていた。
 「装置を納入した半導体工場では高い製品品質・信頼性を確保すべく、確かなトレーサビリティが求められていた。また、現場には複数の所属先の人が介在することもあり、誰もが間違いなく校正期限内の計測器を使用できる仕組みを持つ保管庫を用意する必要があった」(同社鋼製品事業部)
 同社はソフトウェアも含めて設計から製造まで一貫して行えるため、「お客様の困りごとの解消にジャストフィットな製品をお届けできる点」が評価された。納入した校正管理機能付き 計測器保管庫はモニターの付いた1カ所で大小100もの扉を制御する。
 こうした保管庫は半導体工場以外であっても品質管理を重視するあらゆるモノづくりの現場に向くことから、他業種への提案にも力を入れる。実際、32223日に群馬県高崎市で開催された北関東どてらい市にも出展し、「自動車部品メーカー大手などを中心に様々な企業からお声かけいただいた。コンプライアンス対策や品質管理の向上だけでなく、管理業務の省力化にも寄与できる点が好評だった」(同)という。
 大阪市で516日から3日間開かれる大阪どてらい市、66日から3日間開かれる中部どてらい市にも出展し、デモ機やパネルなどで提案する。

2024425日号掲載)