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ロボット周辺機器、扱いやすく

エヌアイシ・オートテックが発売したファイバーレーザーロボット架台(幅1000ミリ)

ロボデックスから

 ロボット周辺機器が扱いやすくなってきた。機器メーカーやSIer126日まで東京ビッグサイトで開かれたロボット開発・活用展「第8回ロボデックス」でそんな新製品を披露した。
 中国のMech-Mindはロボット用3DカメラとAIを用いた画像処理をアピールした。同社はドイツ・ミュンヘン工業大卒の技術者が設立した、この分野の大手企業。カメラやディープラーニングを利用した画像処理ソフトはすべて自社開発で、50以上の導入国・地域があるという。「我々が3Dカメラにこだわるのは高さが変わるワークが増えているため。画像処理を行うのはロボットに適切に認識させるためで、これにより遮光設備やパネルが不要になり省スペース設置が可能」と言う。今年、東京にショールームを開設する運びにある。
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(写真=Mech-Mindが紹介した最小の3Dカメラはこのサイズ)

 三共製作所はワイヤレス制御の直進駆動装置「LRS350WL」(最大積載質量350キロ、今年中の発売予定)を動かして見せた。この装置の上にロボットやバッテリーを積むことができる。展示したのは4.8mの長さだったが、同社は「ケーブルがないので20mに延長することもできる。ケーブルレスの駆動装置はほかにもあるが、いずれも高価」と話し、未定ながら低価格化することを示唆する。

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(写真=非接触で給電する三共製作所の直進駆動装置)

 アルミフレームメーカーでありロボットSIerでもあるエヌアイシ・オートテック(愛知事業所=愛知県清須市)は展示会出展を機に発売したファイバーレーザーロボット架台(幅1000㍉)を出品。ファナックの協働ロボット(CRX-5iA)と光漏れがなくアンカー不要の架台を一体化して溶接ができる。同社は「溶接作業をする職人が減っていることを受けて開発した。今後は他社製ロボットにも対応できるようにしていきたい」と言う。参考価格はロボット、コントローラーを除き160万円。

(2024年2月10日号掲載)