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「できない」を「できる」に変える複合加工機「JX-200」

中村留精密工業(株)

 2022年6月に中村留精密工業は、ATCシリーズの新ラインアップ「JX-200」を発表しました。ATCシリーズとは対向2スピンドルにATC型工具主軸を搭載した複合加工機で、旋削からミーリング、ホブ、ドリルなど様々な工程を1台に集約することができます。工具主軸は旋回軸を持ち角度を自在に変えることができるため、斜め穴や斜面なども1本のツールで加工できるというメリットがあります。タレット機ではできない同時5軸加工や高精度な加工にも対応する、フレキシブルな複合加工機です。
 新製品「JX-200」は工具主軸と下タレットを1つ搭載した、対向2スピンドルのATC型複合加工機です。「できない」を「できる」に変える複合加工機として、「材料に関係なく、安定的に精度良く完成品を出せるATC型複合加工機」をコンセプトに開発されました。
 世界最小クラスの工具主軸「NT Smart Cube」と、Y軸を持つ下タレットは、あらゆるワークに柔軟に対応することができます。これらを組み合わせることで、L/R主軸での左右同時加工や、上下同時加工、下タレットでのセンターサポートなど、お客様の様々な工法にマッチした加工が実現します。
 工具主軸回転数は最大18,000min-1、ツール搭載本数は最大120本あり、小径ツールでの微細な加工や、工程の多いワークの加工に最適です。主軸端面間距離は1,250mmと加工室内が広く、フランジからシャフトワークまで多種多様なものづくりの現場で活躍します。また当社の特長でもある高い剛性を継承しており、工具主軸コラムは重心を最適化することで多方向からかかる負荷に強くなっています。これにより機械は安定し、難削材や重切削加工でも精度よく仕上げることができます。ボリュームゾーンをカバーするワーク対応力と、どんな加工も実現する柔軟なユニット構成で、幅広い製品づくりに貢献します。
 また当社は複合加工機の他にも、無人自動運転を可能にする自動化装置や、お客様の加工をサポートする様々なソフトウェアの開発にも日夜取り組んでいます。「世界の現場で負担を削り、ものづくりに携わる人の生活を豊かにする」をテーマに、今後もよりよい製品をご提案すべく、進化し続けていきます。