往復台が干渉しないシャフト向けNC旋盤「SMART TURN SS75」
型番のSSには「スーパー」「シャフト」の意味が込められているという。シャフト加工に特化した精密NC旋盤「SMART TURN SS75」は、価格面で手が出しにくかった大型機の加工能力をオーバースペックにならない程度に持たせながら、部品の一部共通化で販売価格を大幅に抑えた。
切削工具を移動させる往復台(振り=520㍉メートル)が、心押台や固定振れ止めに干渉しない「通過型」と呼ぶ3条ベッドを採用した。ワークを反転させる手間を省くことで、両端ネジ切りもワンチャッキングで対応する。荒取り、ネジ切りなど、シャフト加工で使用頻度の多いパターンをボタン一つで呼び出すガイダンス機能を標準装備している。
ベッド上の振り750㍉、センタ間距離1000~4000㍉に設計した。センタ間距離1000㍉以上の中型機で3条ベッドを採用するのは初めて。2条ベッドタイプの「DLシリーズ」と部品を一部共通化することで、価格を抑えた。
オプションを充実させて、価格に幅を持たせた。チャックカバー、表示灯、油圧式心押軸、チップコンベア、前・後側カバーなどがそう。熟練した技術が必要とされる芯出しや固定振れ止めについて、ボタン一つで開閉できる自動装置も用意した。