日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として創刊来、
半世紀を超す実績を持つ日本物流新聞のWEBサイトです。
サイト独自の情報を増やしています。

検索

Voice

タケダ機械、設立50周年でイメージ刷新

竹田社長 「選んでいただいてこそ、企業価値がある」

今年10月、タケダ機械(石川県能美市)が設立50周年に合わせてコーポレートロゴをリニューアルした。「TAKEDA」の左に添えたマークは鋼材加工品をイメージしてデザインしたもの。社名の頭文字「T」がモチーフになっている。鋼材加工品と社名と掛け合わせた理由について、竹田雄一社長は「お客様と弊社は表裏一体。選んでいただいてこそ、TAKEDAの存在価値がある。加工品を前面に押し出したイメージについても、お客様視点の大切さを忘れず、社会から必要とされる製品サービスを提供し続ける会社を目指す誓いを込めた」と説明した。

「お客様と弊社が表裏一体」と話す竹田雄一社長。その考えのもと、コーポレートロゴ(写真右)をリニューアルした

H形鋼、アングル、チャンネル、角パイプなど、建設資材の切断・孔明け加工機を中心に長年実績を重ねてきた。竹田社長が就任以来、最大の強みとして「スピード力」と「対応力」を挙げる。標準機の販売に留まらず、積極的に細かいカスタマイズに対応してきた自負があるからだろう。

例えば資材加工の現場は、ワークのサイズが大きく、量も相当あることから保管・出荷スペースに十分な余裕を持たせる必要がある。つまりモノの流れを遮らないために、加工機の搬出入の経路を逆転させるなど、無駄なスペースをなくし、有効スペースとして使用できるよう努力・工夫を重ねてきた。

「特注仕様は、設計・製造の負担や採算を考えれば、『正直やりたくない』というのが本音かもしれない。だからこそ、あえてやる。お困りごとを解決すれば、いざというときに『タケダ機械に言えば、なんとかしてくれる』と思っていただけるからだ」

営業、設計、製造の手戻りを少なくするために、特殊仕様のなかでも要望の多いものはパターン化。さらに標準機に落とし込んで、使い勝手を高めてきた。その代表的な製品がドリル穴あけ・丸鋸切断複合機「CBF―4020Ⅱ―ATC」だ。

4種類の工具交換ができる自動交換装置を搭載。段取り替えによる機械停止時間の削減を図った。ワークの測長・送材・加工位置決めを行う定寸装置を装備し、最長125㍍の大型素材に対応する。オプションとして、自動搬出入装置、NC機連動加工データ作成ソフト、印字装置などを取り揃えた。

竹田社長は「お客様は加工スピード以上に、省段取り、省人化を求めている。しかも、その要望は年々増している」と見ており、来年には新製品の発表も予定している。

■変化を起こす

50周年の節目にあたって、ロゴを変えたのは「新しいイメージを打ち出す」ためだ。コーポレートカラーの青に合わせ、ボディーカラーも十数年間使用した赤から青に変え、来春から順次反映する。

「性能、品質、機能をアップデートしていくのはもちろん、機械のデザインも刷新していく。『格好良いから売れるわけではない』との声が聞こえてきそうだが、お客様の工場を訪れた方が『いい機械入っているね』と言われるのも価値の一つになるはず」

製品デザインは、変化を起こすきっかけに過ぎないようだ。竹田社長は「お客様視点のモノづくりが製品として、まだまだ反映しきれていない。経営理念に掲げる『技術創造』を突き詰める必要がある」と自戒も込めて厳しい姿勢を崩さない。

一方で大切にしたい伝統として理念の一つである「明るい社風」を挙げる。

「部署関係なく、社員の仲が良い。『もっと厳しく』とのご指摘を受けることもあるが、これも強みの一つ」として、100周年に向けて人材育成にも力を入れる考えも示した。

タケダ機械設立50周年2-NB211125.jpg

本社内にあるショールーム。リニューアルに向けて準備を進めている

20211125日号掲載)