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新しい価値・市場を生む年に

「十何年ぶりのこの場でたいへん力強い受注見通しを聞かせていただいた」

経済産業省 製造産業局長 藤木 俊光 さん

そう感慨深く話すのは(一社)日本工作機械工業会の賀詞交歓会に来賓として訪れた経済産業省製造産業局の藤木俊光局長。十数年前は産業機械課長として出席した。力強い受注見通しとは日工会の稲葉善治会長が掲げた2022年の16500億円という数字。藤木局長は「これが数字だけでなく、量・質ともにすばらしいものになるという予感をもっている」と言う。

経産省が掲げる今年のキーワードはグリーンとデジタル。「グリーンはカーボンニュートラルのこと。CO2を出さないようになるべくおとなしくしておこうということではなく、むしろ自分たちの提供する製品・サービスがどう世の中のグリーン化につながるのか、どんな価値を生むのか。そういうことにチャレンジする年でありたいと思う」と説く。

デジタルについても同様だ。「単なる効率化、コストカットにとどまらず、デジタルで新しい価値を生む、新しい市場を生む。そんな活動につなげていけるきっかけづくりの年にできればと思う」と捉え、前向きの投資・イノベーションを生む年にしたいと抱負を話した。

コロナとの戦いは年をまたいで持ち越しとなった。「コロナに打ち勝って新しい未来を切り開き、新しいモノづくり、新しい製造業、新しい産業のあり方をぜひ日本から発信していきたい。今年のJIMTOFはそういった発信の場の1つになる」と期待を寄せた。

2022125日号掲載)