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早大など超高分子量ポリエチレン製ギヤ開発

研究グループが製作したロボット指部に使うウォームギヤ。超高分子量ポリエチレン製(右)と金属製

ロボット指部を9割減量

 早稲田大学理工学術院総合研究所の大谷拓也次席研究員と同大理工学術院の高西淳夫教授らの研究グループは1027日、hide kasuga 1896(東京都港区)および三井化学との共同研究で超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)製の軽量・低摩擦なギヤを開発したと発表した。従来の金属ギヤに替えてこのギヤをロボットの指部に搭載するだけで、約3%のエネルギー消費低減、約89%の軽量化につながったという。
 ロボットの消費エネルギーを低減する方法として、駆動部の摩擦を減らすことも重要になる。本研究グループは軽量、高強度、摺動性に優れる超高分子量ポリエチレンに着目。このポリエチレンは一般に平均分子量が100万以上と非常に高く、通常のポリエチレンや他のエンジニアリングプラスチックよりも優れた強度などを示すという。
 この研究成果はhide kasuga 1896が保有する東京・表参道の「gallery de kasuga」で1216日に展示イベントが行われる。

20221110日号掲載)