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ホシザキ、同社最小の業務用洗浄機

中小施設の人手不足に訴求

 厨房機器を手掛けるホシザキはこのほど、同社シリーズ最小の業務用小型食器洗浄機「JW-100A」の販売を始めた。人手不足や光熱費高騰など問題が山積している飲食店や介護・老人保健施設、保育園では、予算やスペースを確保できず業務用食器洗浄機が導入できないケースが多々あった。家庭用が代用されることもあったが、洗浄力が足りなかったり、洗浄時間が長いといった声もあり開発・販売に至った。
 業務用らしい1分あたり100㍑相当の水流による高い洗浄力はもちろんのこと、同社最小の食器洗浄機と比べて機体サイズを37%縮小(幅400×奥行530×高さ500㍉)。既存の蛇口から給湯することで湯沸かし機能を削減し、洗浄時間も1サイクル約6分へと短縮した。標準装備の2つのラックを交互に使うことで1時間あたり10回の連続稼働も可能だ。
 消費電力も50㌹で130㍗と現行の最小モデルよりも約8割削減。連続洗浄時は前サイクルのすすぎ水を次のサイクルの洗浄水として再利用するなど、手洗いと比べても使用水量が少なく、節電・節約にも寄与する。
 同社の担当者は「コロナ禍で一時的に人員を削減した現場では、人手が戻ってこないという声があった。加えて、従来の業務用製品は導入できない現場も多く、家庭用も保育園などの高い衛生性を求められる現場では使えなかった。本製品は業務用の機能性と家庭用のサイズを併せ持つ。発売して以降、マーケットからの反応も非常に良い」と話す。

20231010日号掲載)