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ロボットSIer協会、会員12社が学生に技術PR

 サービス向けや医療向けロボットを大学生や高校生、高専生ら向けに技術アピールする「学生向け技術展示会RIXin大阪工業大学2023」(FA・ロボットシステムインテグレータ協会主催)が12728の両日、大阪市北区の大阪工業大学梅田キャンパスで開かれた。
 出展したロボットSIer12社のうち10社が実演。高丸工業(兵庫県西宮市)は6軸制御の小型ロボットを内蔵した湿式研磨ロボットシステム「10円玉磨き」で、ダイヤモンド粉やゴム状チップを噴射して10円玉をピカピカにして見せた。人手で作業することが多いラッピング作業を自動化でき、エアロラップメーカーへの販売実績もあるという。
 愛知産業(神奈川県相模原市)が紹介した「アーク3Dプリンタロボット」(コンセプトモデル)は、アーク溶接とロボットを組み合わせたもので金属製品をアーク造形する。5年ほど前から提案し、研究用に8システムを販売した。ロボット、溶接トーチにソフトを加えたパッケージ商品として4月に発売を予定しており、大型システムも開発すると意気込む。
 「血液検体搬送用協働型ロボットシステム」を展示したのは日本設計工業(静岡県浜松市)。検体に付けたバーコードをロボットのカメラが認識して適切に取り扱う。「個人情報と検体の取り扱いは間違いが許されず、トレースも必要。このシステムは安全性、信頼性に加えフレキシブルな対応力をもたせた」と言う。

2023225日号掲載)